海外から友達が遊びに来る!
外国人の東京案内を頼まれた!
そんなとき、どんな場所に連れていけば喜ばれるのか迷う方も多いのではないでしょうか。
ローカルな私たちと一緒に、外国人向けのガイドブックには載っていない東京の楽しみ方を期待している人も多いはず。
そこで今回は、実際にスペイン人の友達と東京近辺を旅行した際に、盛り上がった観光エリアを5つに分けてご紹介していきたいと思います!
東京の観光必要日数は一週間程度
まず初めに、東京を観光するのに必要な最低日数についてです。
正直東京と一言に言っても、範囲があまりに大きすぎるので、全部を見て回るのは不可能です。大学、社会人と東京で過ごした私でさえ、知らないエリアは山ほどあります。
しかし、外国人観光客の思い描く東京観光のスポットをある程度押さえるとなると、最低でも3日、可能であれば一週間程度時間を取ることが望ましいです。
私たちは、約10日間かけて観光しました!
都内は電車で十分移動できるので、都内のどこかにAirBnBやドミトリーの宿を確保しておくのがおすすめです。
外国人と東京観光①:渋谷エリア
スクランブル交差点
渋谷に行ったことのある人なら誰しも、スクランブル交差点でビデオを撮影する外国人を見たことがあると思います。
今やスクランブル交差点は、東京のシンボル的な存在になりつつあります。
一度に多い時で1,000人が同時に横断するというその様相は、都会の出身の外国人であっても異様に感じるそうです。
そしてなにより彼らが「興味深い」と感じているのは、こんなにたくさんの人が横断していながら誰にもぶつからずに歩くことができることだそうです。
え?普通にぶつかるときあるけど…
と思ってしまいますが、それでも外国人から見ると、あれだけの交通量で接触がほぼないことが、信じられないそうです。
ハチ公
ただの待ち合わせ場所では!?と思ったあなた。そうです、私たちにとっては、待ち合わせの定番、ハチ公。
ヨーロッパでは特に、柴犬ブームが起きている影響もあり、「ハチ公に会いたい」と思っている人は意外と多いのです。
私の友達は、わざわざハチ公を見に二回も渋谷を訪れていました。(笑)
外国人と東京観光②:新宿エリア
四ツ谷須賀神社
これはJR四ツ谷駅から徒歩5分、新宿駅から徒歩20分のところにある神社です。
何が特別かというと、日本でも人気を博した新海誠監督の映画「君の名は。」に登場する階段があるのです!
現在「アニメツーリズム」が訪日観光客に人気なこともあり、このような都心でいわゆる「聖地巡礼」ができるスポットとして、多くの観光客が訪れています。
私たちが訪れた日は、雪が降っていたにも関わらず、階段で写真を撮ろうとする外国人観光客が列を作っていました。
この須賀神社はこじんまりしていますが都心とは思えない厳かな雰囲気があります。
神社の参拝、絵馬、おみくじなど、日本固有の伝統を外国人に紹介するにはとても良い場所だと感じました。
外国人観光客だけでは正しい参拝方法や神社の仕組みを知ることは難しいので、日本人の私たちと来たからこその特別な体験と感じてもらえると思います。
ちなみにここの絵馬は、裏面に「君の名は。」の階段のデザインが施されています。
アニメファンにとっては特別な思い入れの入った絵馬になること間違いなしです!
ちなみに四ツ谷駅の周辺も「君の名は。」に登場する景観を見ることができるので、わかる人にはわかる通なスポットとして一緒に紹介してみてください!
新宿御苑
こちらも新海誠監督作品「言の葉の庭」のメインシーンが展開される場所があり、外国人観光客に人気があります。
四ツ谷須賀神社から徒歩10分程度なので、四ツ谷駅から出発し、須賀神社、新宿御苑、と順番に巡るのがおすすめです。
映画に登場する東屋では、主人公がチョコレートを食べながらビールを飲むシーンがあるので、持参すれば盛り上がること間違いなしです!
アニメに興味がない人でも、大都会のど真ん中にあるとは思えないほど落ち着いた雰囲気が魅力的な公園なので、観光の休憩に訪れるとホッと落ち着ける場所になっています。
【新宿御苑】
開園時間:
10/1〜3/14 9:00-16:30
3/15〜6/30、8/21〜9/30 9:00-18:00
7/1〜8/20 9:00-19:00
休園日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
※春3月25日~4月24日、秋11月1日~15日は開園
入園料:
一般 500円
65歳以上 250円
学生 250円
小人(中学生以下)無料
公式サイト
外国人と東京観光③:浅草エリア
浅草寺
浅草の顔、浅草寺。
外国人観光客からの人気もさることながら、日本人の観光客も多いことに驚きました。
雷門の赤提燈や大きな茶屋通りがあり、都心にありながら日本の伝統的な雰囲気を感じることができる定番スポットです。通りを歩いていると、多くは昔ながらの屋号を持った歴史あるお店であることがわかります。
雷門からおみくじや参拝までの一直線のルートを抜けるだけでも十分に楽しむことができるので、初めて東京を訪れる人にはぜひ足を運んでほしい場所です。
【浅草寺】
参拝可能時間 6:00-17:00(10~3月6:00-18:30)
公式サイト
豆柴カフェ
これは個人の好みにもよりますが…
ハチ公の項目でも触れた通り、柴犬は日本固有の犬種のためヨーロッパでは珍しく、熱狂的な柴犬ファンも多いです。
浅草には、浅草寺から歩いて5分程度のところに「豆柴カフェ」があり、平日昼間でも多くの人で賑わっていました。
犬好きの私と友人は終始大盛り上がりでした。
浅草と言うことで外国人観光客も多いのか、英語での説明もあり、観光しやすいスポットだと感じました。
【浅草 豆柴カフェ】
営業時間:
11:00-18:30(平日)
11:00-19:00 (土日祝)
入場料:
大人 880円(13歳以上)
小人 680円(6歳~12歳・要保護者同伴)
※0歳~5歳のお子様のご入場は出来ません(保護者同伴でも不可)
公式サイト
外国人と東京観光④:押上エリア
東京スカイツリー
意外と住んでいる人の方が行ったことないのでは?と思うスポットでもあるのが、この東京スカイツリー。
今回、友達のご両親からクリスマスプレゼントにチケットを頂いたため、初めて展望フロアに登りました。
この展望は唯一無二です!!
めちゃくちゃ凄かった!
東京スカイツリーなんて、ただの背の高い建物…と思っていましたが、外国人目線だと、「東京」という都市の巨大さがわかって面白いのです!
ヨーロッパの多くの街では、大都市と言えど、街並みが続いた先に森があったり、少し田園風景が広がったり、範囲はそこまで広くないのが一般的です。
しかし、東京は見渡す限り、街!!!街!!!
天気が良ければ三浦半島や房総半島も見ることができます。
東京観光は電車移動が多くなり、土地勘がわかないと思います。そこで、東京という街をより深く体感してもらうためにも、スカイツリーはとってもおススメです。
【東京スカイツリー】
営業時間:8:00-22:00(年末年始などは特別営業あり)
休館日:なし
入場料:チケット料金はこちらから
公式サイト
ソラマチ
東京スカイツリーに付随する商業施設、ソラマチ。
レストランやユニクロを始めとした衣料品店、日本らしさが感じられるお土産ショップ、外国でも人気の高いポケモンショップやアニメ関連商品も手に入ります。
個人的に一番のお気に入りのお店は、元祖食品サンプル屋。
おみやげにもぴったり!
ここまで精巧なものを作っているのは、世界でも日本だけなのでは…と思うほど、日本人の食品サンプルへの情熱はすごいです。
目の前にはだがし夢やという駄菓子屋さんもあり、日本の昔ながらのお菓子をゲットすることもできます。
駄菓子にはもちろん英語表記などなく、観光客だけでは挑戦しにくいジャンルです。リアルな日本文化に触れてもらうには、ある意味最適な場所かも!?
【東京ソラマチ】
営業時間:10:00-21:00(レストランフロア11:00-23:00)
※一部、店舗によって営業時間が異なります。
休館日:不定休
公式サイト
外国人と東京観光⑤:箱根エリア
箱根湯本駅
言わずと知れた関東の温泉地・箱根の、玄関口とも言うべき箱根湯本駅。
箱根ロマンスカーを利用すれば、新宿から2,330円(切符運賃+特急料金)、1時間半程度で行くことができます。
周辺には日帰り温泉がたくさんあるので、ここを拠点に湯巡りをするのもおすすめです。
公共交通機関も発達しているので、車がなくても十分観光できます!
かまぼこ
ここでぜひ試して欲しいのが、名物のかまぼこ!
現在私が住んでいるスペインでは、カニカマが「SURIMI(すり身?)」と呼ばれ、一部に熱烈なファンがいるほど人気の食材です。
むしろ、SURIMIって日本の料理なんだ!と言われます。
日本料理と言えば「寿司」を想像する外国人の方も多いですが、その他にも豊かな魚料理のレパートリーがあることを知ってほしく、かまぼこを紹介したところ大ウケでした!
一緒に行った友達は魚料理が苦手でしたが、焼きかまぼこは美味しい!と言って気に入ってくれました。
おすすめは、箱根湯本駅から徒歩5分程度のところにある「みつき」さん。くしに刺した暖かいままの揚げたてのかまぼこをその場で買うことができます。
二階にイートインスペースもあるので、ゆっくり食べたい方にも。
【箱根土産 みつき】
営業時間:9:00-18:00
定休日:水曜日 ※水曜日が祝祭日の場合、前日火曜日が定休日
公式サイト
箱根神社・芦ノ湖
外国人向けの日本の観光ガイドを見ると、必ずと言って良いほど登場するのが「東京タワー」と「富士山」と「鳥居」です。
海外の人にとって、「鳥居」は日本を象徴するモチーフの一つのようで、興味深く観察している外国人の姿を多く見かけました。
特にこの箱根神社の鳥居は、芦ノ湖に設けられており、静かな湖畔の雰囲気と鳥居の凛々しい姿が独特の景観を生み出しています。
神社自体も、森の中にひっそりと建てられた神社なので、ジブリ映画に登場するような日本の伝統的な雰囲気を感じることができます。
箱根湯本駅から箱根登山バスで40分程度ですが、片道980円かかるので、人数が多い場合はタクシーの方が安いかもしれません。
【箱根神社】
参拝可能時間:終日
公式サイト
温泉旅館
箱根に来て温泉に入らない人はいないと思いますが!
予想していたよりも遥かに楽しそうなリアクションをしてもらえたので、ぜひ外国人のお友達を案内する機会があれば、温泉旅館に連れて行ってあげてほしいです。
旅程の中で、一番楽しかったと言われました!
例えば、旅館にはいる前に靴を脱いでスリッパに履き替える、畳に直接座る、床にふとんを敷く、部屋で浴衣を着る、他人と一緒に全裸でお風呂に入る…
私たちにとっては当たり前の文化ですが、外国人にとってはすべて不思議で新鮮に映ります!
私の友達は初めて見た和室を大変気に入り、「この建物の造りって、スペインでも再現できるのかなぁ」と割と真剣につぶやいていました。
まとめ:都会らしさと伝統、二つの顔を持つ街
友達と実際に東京を観光しながら感じたことは、東京にはメトロポリタン的な「都会らしさ」と「伝統」の二つの魅力を兼ね備えた街だということです。
スペインに住んでいると、「東京は機械化が進み、発展した街」という印象を持っている外国人が非常に多いことに気づきます。
もちろんそれは日本の誇るべき文化として伝えたいことですが、同じくらい古来の伝統が残っている場所があることを知ってほしい!と思い、友達に紹介しました。
東京案内でどこに行けばいいのかわからない!と思っていた人の参考になればと思います。
以上、外国人との東京観光で盛り上がったエリア5選でした。
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