【写経】英語の本を半年かけて1冊まるまる書き写してわかったこと【語学勉強法】

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つれづれ語学コラム
この記事を書いた人
はな

2019~2021年までスペインで語学留学。2021年秋からはイタリアで美術史修士課程。スペイン語 Dele C1, 英語 IELTS 6.5。社会人留学、語学学習ときどき旅行についてまとめています。趣味は美術館・教会巡り、ポストカード・古紙幣収集。

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英語の読解力をアップするにはどうしたいいんだろう…

そんな悩みを長年かかえ、様々な語学学習法を試す中で筆者がドはまりしたのが、この「写経」でした。

基本的なやり方は単純。

「ただ英語の文章をノートに手書きで書き写すだけ。」

以前、写経のやり方や効果に関する記事を書いているので、どのように取り組んだらいいか具体的な方法が知りたい方はこちらどうぞ。

この記事では、とにかく英語写経で「1冊の本を書き写した」という経験について、日記のような気持ちで記録を残したいと思います。

家族には引かれました!

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完成前日は嬉しすぎて写経の夢を見た

2021年3月7日から写経を開始し、完了したのは同年の8月20日でした。

仕事の都合もあり、繁忙期には数日間手を付けない日もありましたが、基本的にはこの期間、ほぼ毎日書き進めていました。

本のConslusionの章に入ったとき、「ああ、これが最後の章なんだ」と思ってわなわなしました。

実際はConclusionが長くてそこから4日くらいかかりました(笑)

残り2ページ!となったとき、「明日ついに、あの本を書き終わる」ということが分かって、ベッドの中でもそのことばかり考えていました。

あまりに考えすぎて、その日は夢の中でも写経していました。

最後に書き終わる数行は感激しすぎて手が震え(笑)、泣きそうになるほど嬉しかったです。

最初は、本が難しすぎてどうせ読めないだろう、どうせ途中で辞めるだろうと、自分にあまり期待していなかったからです。

英語写経のペースは?

写経のペースにも、最初と最後で大きな変化がありました。

初めの頃は、文章ひとつひとつに躓き、一文を理解するのにめちゃくちゃ時間がかかっていました。

実際に文字を書くために手を動かしている時間よりも、文章とにらめっこして読解に注力している時間の方が長かったと思います。

ページ数では言えば、A4の紙1枚を埋めるのに、3時間くらいかかっていたと思います。

3か月くらい続けたあたりから、「あれ?わからなくて悩む時間減ったな」という実感がわきました。

最後の方は、A4の紙3枚埋めるのに3時間くらいになりました。

単純に考えて、3倍の速度で文章が理解できる&書けるようになったということになります。

1冊英語の本を写経するためには

英語の本を写経するためにとにかく大事なことは、興味があってたまらないテーマの本を選ぶことだと思いました。

詳しい題材の選び方については先ほどのブログに書いています。

ただ、本当にこれは馬鹿にできないくらい大切で、英語であることを忘れて熱中できるくらい楽しい本じゃないと、続かなかっただろうなと思いました。

あと、ペンとノートの質は本当に重要です。

文房具へのこだわりが強いタイプなので、写経の際は毎回同じペンを使っていました。

ノートは合計3冊になりましたが、一度購入したノートの書き味に納得できず、途中で使用を中断し、お母さんにあげました。

お母さんは「別に普通に書けるじゃん」と言っていました

自分が一番わくわくできる本と、一番テンションあがる文房具をそろえることが、英語の本を1冊書ききるための秘訣です!

英語の本が怖くなくなった

英語の勉強は細々と続けてきたものの、正直ずっと苦手意識があり、自信もない状態でした。

しかし英語の本を1冊写経してみたことで、何かあったときに「でも私、あんなに継続して頑張れたのだから、今回も大丈夫!」といい感じに心の支えになっています。

「できるわけない。」と思って始めた取り組みでしたが、めげずに続けてみたら、英語力以外にも得るものがたくさんありました。

もちろん、文章を読むスピードの向上に加え、長い文章であっても冷静に分解して向き合う習慣がついたことは、大きな収穫です。

英語の文章への心理的抵抗が減ったおかげで、洋書の読書がとても楽しくなりました。

書かないで読むだけだと、早いな。

写経と並行して別の本の音読も行っていましたが、写経をしていたおかげで「読むだけだとめっちゃ早く進む!」と思えるようになりました。(笑)

書かなくていいと、めちゃくちゃ早い!

それまでは日本語の読書と比べて英語が理解できないことへのイライラが募っていました。

でも、写経という、より苦しい習慣を身に着けたおかげで「読むだけでいいなんて、楽だな~」と思えるようになりました。

面倒くさくて手間も時間もかかる勉強法だからこそ、逆説的に英語を読むことの心理抵抗を下げてくれているんだな~と、哲学の境地(?)に至った感じです。

まとめ:写経は心が整う♡

語学勉強法でも使用される「写経」という言葉はもともと仏教のお経を手で書き写すことに由来しています。

写経をやって本当に良かったな~と思うのは、やっている間は嫌なことを忘れて没頭できる趣味(?)ができたことです。

難しい文章であればあるほど、なんで?どういう意味?と、本と向き合う時間が増えます。

自分の文字の乱れは、心の乱れなので、納得がいくようなきれいな文字で書くように心がけています。

これからも、心が乱れたときには英語を書き写して落ち着きたいと思います!

以上、写経で英語の本1冊を書き写してみてわかったことでした。

コメント

  1. lod より:

    「ただ英語の文章をノートに手書きで書き写すだけ。」
    と英語の意味調べながら書いていくのはかなり違うので、「分からない英語を調べながら手書きで書き写す」と言ってほしい。

    写経の事をシンプルに捉えてほしいんだろうけど、「調べながら」を付けても十分シンプルに分かります。

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