英語はもちろん必要だけど、他の言語も勉強したい!
だけど、同時に二か国語を勉強するのって可能なの?
どうせそんなの無理だよ…と思ってしまいそうですが、新型コロナウイルスの外出禁止でかなり暇だったので、実現するにはどうしたら?というのを突き詰めてみました。
結論から言うと、「同時学習は時間があれば十分可能だがメリットとデメリット両方ある」、という感じです。
この記事では、実際に1か月間スペイン語と英語をガチで同時学習してみて、徐々に見えてきたことをまとめています。
同じような境遇の方の少しでも参考になれば!
筆者の学習の状況
まず前提としてまず筆者の学習状況について簡単に紹介します。
英語もスペイン語も、もともと基礎はあり、そこからよりレベルアップを目指す形で学習を進めています。
ライフスタイル
・スペイン在住(1年3か月目)
・語学学生兼フリーライター
語学学習の現状
・英語・スペイン語B2(中上級)レベル
・話すのはスペイン語、読むのは英語の方が得意
来年からスペインでの大学院進学を目指しており、英語とスペイン語どちらのコースに進むか悩んでおり、選択肢を広げるために両方のレベルアップを目指しています。
筆者はフリーランスで仕事をしているので、時間的な拘束はほとんどなく、自由に自分で決めた時間に仕事・勉強をしています。
スペインは生活費も安いのでそこまでガツガツ働かなくても生きていけるのです…
また、スペインでは2020年3月14日に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令されているため授業もなく…時間だけはある。
そんな状況で二か国語のガチ勉強を始めてみました。
二か国語同時に勉強するコツ
同時に勉強!と一言で言っても、一か国語ですら難しい言語習得を、二か国語で闇雲に進めても時間が足りなくなってしまいます。
時間を有効活用するためにも、筆者の思う学習のポイントをいくつか紹介します。
期間を具体的に目標設定
全ての時間を一つの言語に割けるわけではないからこそ、それぞれの言語でどのレベルを目指しているかを明確にしておくことは重要だと思います。
「いつまでに」「どのくらい」の二点をクリアにすると、頑張りやすいと思います。
例えば筆者は、
短期スパン:年内に英語・スペイン語でC1
中期スパン:いずれかの言語で修士取得
長期スパン:将来的に三か国語で仕事をする
というイメージで学習をしています。
自分の弱点を掴む!
外国語を二つ学んでみると、両者を比較することができるので、何が苦手なのかが浮き彫りになります。
例えば筆者の場合、
話す → スペイン語>英語
聞く → 英語>スペイン語
書く → スペイン語>英語
読む → 英語>スペイン語
つまりここからわかるのは、英語は「アウトプット不足」そしてスペイン語は「インプット不足」であるということです。
これは学習過程がそのまま反映されているなあと思います。
現地で実践会話から学んだスペイン語は、話すこともほぼ抵抗がありませんが、日常で使用する単語以外はほぼ知らないので、新聞などの長文を読むのが苦手です。
反対に英語は、受験でガリガリ勉強していた成果もあり読むことに困難はありませんが、発音や文法ミスを気にしてしまって話すのはあまり得意ではありません。
また、大学受験以来(9年前…)まともに勉強していないので、単語をかなり忘れています。
よって、英語は「話す」「語彙力」、スペイン語は「読む」を重点的に補う学習をしようと決めました。
計画が変わっても落ち込まない
筆者のように時間がありあまっている人(外出禁止で2か月間引きこもりなど(笑))であれば、とにかくやりたいこと全部やればOKですが、そういう人は少ないと思います。
限られた時間の中で学習を進めるためには、「自分の苦手をきちんと把握し、適切な勉強法を取り入れること」が必要になります。
ただし、計画通りにいかないからと言って、落ち込む必要は全くありません!!
人生、いろんなことが起こりますし、予定通りにすべてこなせる人なんていないと思います。
重要なのは、「辞めないこと」です!
辞めなければOK!
特に二か国語勉強していると、どっちかの学習が楽しくなってくるとついそちらに時間を割いてしまい、「あれ、最近もう一個の方やってないな…」なんてことも…
筆者はそのパターン結構あります
「昨日サボっちゃった…今日も時間がない…もう辞めちゃおうかな…」
と思ってしまうときが来たら、「辞めなければいいんだ」と考えるようにすると気持ちが楽になります。
例え学習が一週間あいてしまっても、来週からまた始めればなんの問題もありません。
実際の二か国語学習のメニュー
筆者がここ1か月毎日こなしているメニューは以下の通りです。
英語
・ターゲット1900(アプリ)
・ディクテーション
・オンライン英会話
スペイン語
・雑誌を全文書き写し(写経)
・読書1日4~8ページ(村上春樹)
暇かっ!
って声が聞こえてきそうですが、そうなんです…暇なんです…
とはいえ、すべてを毎日できているわけではないです。
メニューによっては、1週間くらいサボってしまったりすることもあります。(笑)
もちろん全部を毎日続けたいのですが、仕事もありなかなかそうはいかないので、「英語だけ」「スペイン語だけ」の日が続かないように注意してこなしています。
二か国語学習のメリット
実は、二か国語同時学習していてよかった~!と思うことがいくつかあります。
・気分転換になる
・両方レベルを維持できる
・単語の知識を補える
・自分すごい!って思える
簡単に紹介していきます。
気分転換になる
これはみなさん想像できると思いますが、一つの言語を突き詰めて学習していると、どこかで「飽き」が来てしまいます。
そういうときに気持ちが離れ、学習を辞めてしまうことも…
でも二か国語同時学習していれば、一つに飽きたりつまずいたりしたらもう一つの言語を学習できるので、気分転換がしやすいです。
両方レベルを維持できる
一つの言語をマスターしてから他の言語をやろう…
そういう作戦の人もいると思います。
ただ、この方法で勉強すると、一つの言語のレベルを上げている間にもう片方のレベルが下がってしまう可能性もあります。
言語は使うのをやめると驚くほど簡単に忘れてしまうもの。
同時学習!とまでいかずとも、学習中・習得済みの言語に少しずつでも毎日触れ続けるのが大切です。
単語の知識を補える
これは同じ語族の言語を勉強している人限定ですが…
例えば、absolutelyという英語の単語は、スペイン語ではabsolutamenteです。
もしスペイン語のこの単語を知らなかったとしても、英語の単語がわかれば意味の想像がつきますよね。
なお、似ていても全然意味の違う単語もあります…!
英語×スペイン語のコンビネーションにおいては、基本的な単語は全く異なっているものが多いですが、難しい単語ほど似ているものが増えます。
二か国語学習のデメリット
もちろんデメリットもあります。(涙)
・単語が混乱する
・スペルを間違える
・脳が疲弊する
詳しく説明します。
単語が混乱する
これは単純に似ているけど意味が違う単語を間違えて使ってしまう…ということもあります。
でもそれ以上に、一つの言語を話しているときにもう一つの言語での単語が出てきてしまって、混乱するという問題があります。
ただし!これは、その言語をうまくコントロールできていない証拠!
上級の人ほどこの混乱は少なく話せているなぁと実感するので、自分に厳しく、コツコツボキャブラリーの瞬発力を鍛えたいです。
スペルを間違える
単語同士が似ている言語を同時学習する場合、これはメリットでもあり、デメリットでもあります。
似ているけど微妙にスペルが違うものがあったりすると、咄嗟に混乱して誤ったスペルを書いてしまいます。
特に、スペイン語がローマ字読みの単語がほとんどなのに対し、英語は単語によって発音と表記が異なるので、正確な暗記が必要です…
脳が疲弊する
シンプルに、めっちゃ疲れます。(笑)
ただ、いつかは慣れます。
学習初期は、何時間もかかっていた作業も、続けていくうちにさらっとできるようになっていることもあります。
脳が疲れた、と感じるということは、正しく負荷をかけられていること言えます。
反対に、簡単すぎて全然疲労を感じないような方法を続けていても、結果はでにくいような気がします。
筋肉痛があるからこそ筋力がアップする筋トレと同じで、厳しい訓練を続けることでより成長できるのが語学学習だと思います!
まとめ:自分に厳しくしすぎない
いろんなことを書いてきましたが、筆者が思う二か国語同時学習を続けるためのコツは、「ほどほどに自分を甘やかす」ことだと思います。
一つでも大変な語学習得を、二つの言語でやろうとしているのだから、その時点でスゴイです。
無理な計画を立ててしまうと、うまくいかなかったときに「私はなんてダメなんだ…」と落ち込んでしまいます。
そうではなくて、「ちょっと間が空いちゃったけど、また始めれば大丈夫!」と前向きに考えて学習に取り組む方が結果長く続くと思います。
外国語を話す以上、日本人あるあるの「完璧主義」はかなり大きな障害です。
学習の過程でも、「完璧に全部頑張る」というよりは「辞めない」というくらいの軽い気持ちでいるのがいいと思います!
楽しみながら、学習頑張りましょう!
以上、二か国語同時学習についてでした!
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