【海外大学院】ヨーロッパの修士課程に合格するためにやっとことまとめ!

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イタリア大学院
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はな

2019~2021年までスペインで語学留学。2021年秋からはイタリアで美術史修士課程。スペイン語 Dele C1, 英語 IELTS 6.5。社会人留学、語学学習ときどき旅行についてまとめています。趣味は美術館・教会巡り、ポストカード・古紙幣収集。

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海外大学院への進学に興味があるけど、一体なにから始めたらいいかわからない…

大学院進学ってなんだか難しそう…私には無理…

このページを開いた方の中には、そんな気持ちを抱えている人もいるかもしれません。

事実、筆者自身も実際に準備を始める前はそう思っていました。

でも実際に情報収集を始めてみると、やらなければいけないことを1つずつこなしていくだけで、思っていたほど複雑ではありませんでした。

この記事では、同じような悩みを抱えている人や、将来的にヨーロッパでの修士進学を目指したい人のために、筆者が大学院に合格するまでに取り組んだことについて紹介します。

学部の正規留学の場合異なるプロセスが必要な可能性があるため、今回は大学院進学に的を絞って紹介します!

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海外大学院の準備①:コース探し

まずは海外大学院のコース探しについてです。

当然ですが、基本的には自分の学部時代に専攻していたものと修士が関連している必要があります。

スペインでは職歴が評価されるなどのパターンもあります!

コースを探す際は、大学の検索サイトを活用するのがおすすめです。

英語のコースを探すなら…

探しているのが英語で開催されている修士の場合、『master portal』というサイトが非常に便利です。

ヨーロッパだけに限らず、世界中の大学院の選択肢をここから検索することができます。

年間の学費や、その街の生活費、募集要項など、出願に必要な情報もサイト上に掲載されているので、自分の条件に合っているかをチェックしながら探すことができます。

数個の大学HPの募集要項と読み比べてみましたが、かなり精度が高かったです!

とはいえ、変更されている可能性もあるので大学のHPをダブルチェックするようにしましょう。

筆者は英語とスペイン語でコースを探していたのですが、スペイン語の方は「街名+コース名」を入力して1つずつ地道に探しました(笑)

大学のHPをチェック

master portal』でいくつかの大学に目星を付けたら、大学のHPを検索して、募集要項について調べます。

ヨーロッパの大学でよくあるパターンは、「EU学生はこの値段だけど、Non-EUは別の値段」という表記です。

特にオランダ!

学費が安くていいなーと思っていた大学でも、よくよく調べてみるとインターナショナルスチューデントはかなりのお値段だった…ということもあるので、条件や要項は隅々まで確認しましょう。

同じようにチェックすべきポイントは:

  • 出願期限
  • 出願に必要な書類
  • 必要な言語レベル

などです。

街について調べる

大学院について調べていると、聞いたこともないような街の大学が検索にかかる場合もあります。

街の雰囲気や、大学の立地についてもある程度理解しておくのがおすすめです。

Googleマップですぐに調べられます!

1~2年住む場所なので、街の写真を見たりして雰囲気が自分に合っているかを確認しておくといいと思います。

これは好みなのですが、都心から離れた大学であれば、落ち着いて学問に専念できるかもしれませんが、新しい出会いは少ない可能性があります。

寒すぎる街はいやだ、ビーチのある街がいい、国際的な環境に身を置きたい…など、いろいろな価値観があると思います。

大学だけでなく、街の雰囲気についても事前に調べるようにすると安心です。

海外大学院の準備②:語学資格

筆者が出願した大学院4校では、唯一資格として要求されたのは語学力の証明大学の卒業証明でした。

2校は英語での授業、残りの2校はスペイン語での授業のコースだったので、それぞれの資格の証明書を出願時に提出しました。

募集要項の部分に、資格の条件が書かれており、多くはB2もしくはC1です。

どんな資格を取ればいい?

募集要項に具体的に試験の種類が書かれている場合と、ヨーロッパ言語規格での指定がある場合があります。

英語での出願のための資格には、TOEICや英検は含まれない場合がほとんどなので、TOEFLかIELTSを受けるのがいいと思います。

どれも試験料が高いのがきついです(涙)

スペイン語の場合は、DELEと呼ばれる国際共通資格をすでに持っていたので問題ありませんでしたが、英語は大学院出願のためにIELTSを受験しました。

参考書は日本で市販されているものと、公式問題集を両方使いましたが、日本で出版されているものは読解パートがかなり簡単に感じました。

少々値段は張りますが、公式問題集で勉強するのがおすすめです。

IELTSには話す、聞く、書く、読むの4技能が必要になるので、独学の他にネイティブキャンプを利用してスピーキング練習しました。

月額6,480円で無制限の英会話レッスン(1回25分)ができます。

2か月ほど1日2回のレッスンを継続したことで、英語圏留学経験なしの筆者でもスピーキングで6.0をとることができました。

7日間の無料お試し期間もあるので、気になる方はチェックしてみてください。

必要なレベルを知る

なによりもまず大事なのは、言語レベルを知ることです。

ヨーロッパ言語規格で「B2」や「C1」のように基準を設けている場合もありますが、IELTS 〇〇以上、TOEFL〇〇点以上などの書き方をしているところもあります。

すでにかなり語学力があったり、有効な資格を保持している場合には問題ありませんが、資格の証明書が届くのに時間がかかる場合もあるので、早めの準備が大切です。

IELTSは2週間で結果が出ましたが、DELEは2か月半かかりました…。

必要な言語が複数の場合も

その他、大学によっては複数の言語のレベルを要求する場合もあります。

例えばドイツのある大学では、英語C1、ドイツ語B2、それ以外のヨーロッパ言語A2という条件でした。(コースは英語オンリーなのに!)

スペインの大学の中にも、スペイン語と英語両方B2が必要というコースも結構あったので、募集要項は慎重にチェックしましょう。

海外大学院の準備③:費用

海外での大学院進学に向けてもう一つの重要な要素といえば、費用です。

以前別の記事でも紹介しましたが、ヨーロッパの公立大学は比較的学費が安いところが多いです。

無料のところもあります!

学費はいくら?

学費についても大学のHPをチェックするのがベストです。

先述したように、EU向けの学費と、Non-EU向けの学費が異なる大学もあるので、注意してください。

ちなみに筆者が受けた大学の学費は、

期間合計学費(日本円)
スペインの大学 1年 2,000€(約26万円)
チェコの大学 2年 5,000€(約65万円)
イタリアの大学 2年 2,600€(約34万円)

でした。※1€=130円として。2021-22年のコースの価格。

だいたいの生活費

生活費も重要です。

というのも、いくら学費が安くでも生活費が高かったら、結局同じことになるからです。

先ほどの例を使ってサクッと説明します。

国・街期間合計学費(日本円)
スペイン・バレンシア1年 2,000€(約26万円)
チェコ・プラハ 2年 5,000€(約65万円)
イタリア・ローマ 2年 2,600€(約34万円)

これだけ見ると、チェコの大学がずば抜けて高く感じます。

しかし、生活費の合計を比べてみると、

月の生活費期間生活費合計
バレンシア 800€(約10.5万円) 1年 9,600€(約125万)
チェコ 500€(約6.5万円) 2年 12,000€(約150万)
ローマ 1,000€(約13万円) 2年 24,000€(約312万)

このような結果になります。

スペインの修士課程は1年の場合が多いため(2年のものもあります)、生活費を考慮すると一番経済的に卒業することができます。

チェコとイタリアのケースを比べてみてみると明確ですね。

いくら学費が安くても生活費が高いと、結果的に卒業までにかかる費用は高くなってしまう可能性もあります。

その街の大体の生活費を知りたい場合は、ネット上でliving costを調べてみるか、現地に住んでブログを書いている日本人の方の記事をのぞくのもおすすめです。

奨学金を探す

進学先がまだ確定していなくでも志望している大学の国の奨学金は同時に探し始めるのが良いと思います。

大学HPに、必ずscholarship の項目があります。

筆者がざっと目を通した感じでは、現地奨学金の方が受かる確率が高いような気がします。

私は落ちましたが…(涙)

また、時間に余裕がある人は日本国内の海外大学院進学用の奨学金を探してみるのもいいと思います。

条件が厳しいものが多いですが、貸与型(返済不要)のものもたくさんあります。

海外大学院の準備④:出願

ここまで準備が整ったら、あとは志望大学に出願するだけです。

出願は難しくないのですが、大学院進学の場合、学部の卒業証明の準備が必要になるので、それがすこし大変かもしれません。

出願の期限を把握

出願の期限は大学によって全く異なるので、気になる大学は必ず出願期限をチェックしておきましょう。

3月に締め切る大学もあれば、7月まで出願できる大学もあります。

特に、学部の卒業証明の準備と語学資格の取得は時間がかかる可能性があるので、早めに取り掛かるといいと思います。

筆者はだいたい進学する年の2月くらいから準備を始めました。

必要な書類を集める

学部の卒業証明、成績証明の何に時間がかかるかというと、日本で大学を卒業した場合、その学位が正式に価値のあるものである証明をとるのが少し大変なのです。

アポスティーユ、もしくは公印確認という作業になります。

筆者は複数の国の大学に出願していたので、アポスティーユという手続きをして、同じものをすべての大学に提出しました。

その他にも、大学によっては卒業論文の英訳の提出を求められたり、英語/スペイン語のCV(履歴書のようなもの)を提出したりしました。

大学によってはオンライン面接も

その他、受験した大学の中にはオンライン面接を行っているところもありました。

出願後に教授からメールが届き、Zoomで面接をしました。

話した内容は、大学で何を専攻していたか、なにについて学びたいか、などです。

このように、大学によって選考のプロセスが異なるので、募集要項と出願の条件をよく読んで準備することが大切です。

まとめ:早めに準備を始めるのが良い

ここまでいろいろ書いてきましたが、出願に必要なものの中には、時間がかかる手続きもいくつかあります。

また、出願の期限が早い大学が第一志望だった場合、情報を探し始めたときにはすでにクローズしてしまっていた…なんて可能性もないわけではありません。

ヨーロッパに限って言えば、多くの大学は9月10月から新学期になると思うので、情報収集は年始くらいからじわじわと始めておくと安心です。

まだ情報が解禁されていなくでも、「〇〇月ごろから募集開始します」などの掲示があるかもしれません。

とにかく、近道はないので地道に情報を探し続けていくしかありません。

ネットで探せばいくらでも出てくる便利な時代です。

暇なときに目を通すだけでもいいので、いろんな情報にアクセスしておくのが大切です。

最後に、ここに書いたのは2021年現在の筆者個人の体験を基にして書いています。

国や大学によって要項や条件が異なることに注意して、情報を探してみてください。

以上、大学院合格までに筆者がやったことまとめでした!

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