海外大学院に進学したいけど、アメリカやイギリスは学費も物価も高いから無理…とあきらめていませんか?
英語で進学を考えるとなると、つい英語圏の国に注目してしまいがちです。
しかし実際には、ヨーロッパをはじめとした様々な国に英語で解説されているコースがあり、現地語ができなくても英語で修士に進むことができるのです。
実際、筆者はイタリア・ローマの大学院で、英語で授業を受けています!
今回の記事では、生活費や学費の安い英語圏以外の国で、英語で大学院に進学することのメリットとデメリットについて紹介します。
ヨーロッパ大学院に英語院進メリット①:費用が安い
これは英語関係なくですが、ヨーロッパの大学院に進学することも大きなメリットの1つは、費用が安く済むということです。
「ヨーロッパ=高い」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実際のところ効率大学・大学院の学費は安いところが多いです。
例えば筆者が現在通っている大学院の学費は年間1,000€(約13万円)です。
2年間通っても26万円程度なので、日本で大学院にいくのに比べたらかなり安いですよね。
生活費に関しても、東京に住むのに比べたらかなり安いと思います。
イタリア・ローマで1か月の生活費800~1,000€(約10.4~13万円)程度です。
スペイン・バレンシアに住んでいるときは600~800(約7.8万~10.4万)でした!
ヨーロッパで大学院に通っていると話すと、「お金かかって大変そう」と言われることも多いですが、実際は学費を含めたとしても東京で生活するよりも全然安いです。
ヨーロッパの中にも学費や生活費の高い国はもちろんあります。
しかし、先入観を捨てて調べてみると意外と安く生活できる国も多いので、時間があるときに気になる国の生活についてチェックしてみてください。
ヨーロッパ大学院に英語院進メリット②:第二外国語を学べる
個人的にかなり大きなメリットの1つが、第二外国語を学ぶことができるという点です。
現地で生活する以上、英語だけでなくて現地語もできないと困ることがあるので、半ば強制的に現地語を学ぶ機会が与えられます。
筆者は以前スペインに、現在イタリアに住んでいますが、現地語の大切さを身をもって実感しています。
スペインとイタリアが特別英語が通じにくい国だからというのもあります(笑)
でもこれって貴重な体験だと思いませんか?
英語圏に進学したら、英語だけで生活が完結します。
しかし、英語圏以外に住んで環境を上手に活用できれば、マルチリンガルになることもできるのです。
「現地語が必要」という状況をピンチととらえるかチャンスととらえるかにもよりますが、言語はいつもキャリアの選択肢を広げてくれると思います。
ヨーロッパ大学院に英語院進メリット③:クラスメートがネイティブじゃない
3つ目のメリットはクラスメートがネイティブじゃないという点です。
え、それってメリットなの?
と感じる方もいるかもしれません。
例えばアメリカの大学院に進学し、自分以外のクラスメートが仮に全員ネイティブだとしたら、英語のスピードも速いし精度も当然高いことになります。
しかし、非ネイティブのクラスメートと授業を受ける場合、英語は比較的ゆっくりで、シンプルなことが多いです。
とはいえ、もちろんみんなペラペラですが…
筆者のクラスメートは、全部で30人程度でアメリカ人4人とアイルランド人1人のぞいて残りは全員非ネイティブです。
みんなで話しているときも「これって英語でなんて言うんだっけ?」と気軽に聞くことができます。
お互い外国語で授業を受ける大変さがわかっているので「これ以上英語聞きたくない…」という辛さを共有することもできます。
筆者は大学院に進学する前は英語があまり得意ではなかったので、オンライン英会話ネイティブキャンプを利用して会話の練習を1日2回(1回25分)を継続していました。
月額6,480円で無制限に会話練習ができるので、「とにかくたくさん話して英語に慣れたい!」という人にとっっってもおすすめです。
7日間無料でお試しができるので、気になる方はのぞいてみてください!
ヨーロッパ大学院に英語院進メリット④:国際的な環境に身を置ける
「海外大学院なんだから国際的なのは当たり前じゃない?」
という突っ込みが聞こえてきそうですが(笑)
ここでの「国際的」というのは、多国籍・多文化という意味です。
筆者は実は現在通っているイタリアの大学院に進学を決める前、スペインの大学院にスペイン語で進学するかギリギリまで迷っていました。
おそらくスペインで進学していたら、クラスメートの大半はスペイン人だったと思います。
しかしイタリアの大学院に英語で進学した現在のクラスメートは本当に多国籍で、いい意味で、毎日カルチャーショックの連続です。
ブラジル、トルコ、ギリシャ、イラン、アメリカ、ドイツ、ロシア…
それぞれ全く異なる視点を持っていて、会うたびに刺激を受けています。
こんな経験ができるのは、英語圏以外で英語で進学したからこその醍醐味だな~としみじみ思います。
ヨーロッパ大学院に英語院進デメリット①:結局、現地語必要
ここからはデメリットについて赤裸々に紹介します。
まず、1つめのデメリットは、「結局現地語が必要になる」という点です。
先述した通り、これをポジティブにとらえるかネガティブにとらえるかはその人次第です。
どのように現地語が必要かというと、研究の中で読む文献リストに当たり前のようにイタリア語のものが含まれています(笑)
専攻が「ローマ美術史」だからかもしれませんが…
特に大きな問題は「インターン」です。
筆者の通っているコースでは、2年生のときにローマ市内の美術館などでのインターンが必須です。
当然このインターン、英語だけでしようと思ったら、選択肢はめちゃくちゃ限られます。
現地になじんで、よりディープな経験を積みたいのあれば、現地語ができないと話にならないという感じです。
また、院卒後に現地での仕事を見つけたいと思ったときにも、やはり現地語は重要です。
専攻にもよりますが、日本に関連した仕事に的を絞らない限り日本語はほとんど役に立たないので、最低での英語と現地語ができることが求められます。
ヨーロッパ大学院に英語院進デメリット②:コースの選択肢が少ない
ヨーロッパの大学で英語での進学を目指す場合、選択肢は当然多くはありません。
筆者のように人文学系の学問を専攻している場合、英語でのコースを見つけることは少し大変かもしれません。
しかし、これは専攻にもよります。
インターナショナルビジネスや貿易関係などについて専攻する場合は、選択肢はかなり多いと思います。
また、コンピューターサイエンスなどの分野も、英語で開かれている修士がたくさんあると聞いたことがあります。
まずは、自分の学びたい選考で英語のコースがどれくらいあるかを調べてみることが大切です。
ヨーロッパ大学院に英語院進デメリット③:英語が微妙な先生もいる
英語圏以外で英語で授業を受けるということは、先生もネイティブではない可能性があるということです。
筆者の通うイタリアの大学院では、教授はほぼ全員イタリア人です。
みんな英語は上手ですが、ネイティブよりも絶対にゆっくりかつ簡単に話してくれているのである意味わかりやすいです。
しかし、他の国からスペインに留学して英語で授業を受けていた人の中には「先生の英語が下手すぎて何を言っているかわからなかった」という人もいました。
学生に対する英語のプレッシャーが大きくない分、先生もそこまで英語が得意ではない可能性もあるので、その点は頭の片隅に置いておくのがいいかもしれません。
まとめ:選択肢が大きく広がる!
筆者もかつて日本に住んでいた頃は、「私は英語しかできないし、大学院に行ってみたいけどアメリカもイギリスも高くて無理」とあきらめていました。
それからスペインに語学留学をしたことをきっかけに、ヨーロッパ内で英語で進学をするという選択肢に出会い、イタリアの大学院に入って現在に至ります。
海外大学院に挑戦したいけどいろいろな理由で諦めている方に、少しでも選択肢を広げてほしくてこの記事を書きました。
ぜひ諦めず、情報収集してみてください!チャンスはどこかに必ずあります!
以上、ヨーロッパの大学院に英語で進学するメリット、デメリットでした。
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