モロッコ青の街から1時間!白の街テトゥアン観光の8つの魅力

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旅行:モロッコ
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はな

2019~2021年までスペインで語学留学。2021年秋からはイタリアで美術史修士課程。スペイン語 Dele C1, 英語 IELTS 6.5。社会人留学、語学学習ときどき旅行についてまとめています。趣味は美術館・教会巡り、ポストカード・古紙幣収集。

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テトゥアンは、モロッコ北部にある街です。

人気の観光地「青の街・シャウエン」から車で1時間程度の距離にあり、その対として「白の街」と呼ばれています。

今回の記事では、そんなテトゥアン観光を筆者がおすすめする理由を、現地写真たっぷりでご紹介します!

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テトゥアンって?

テトゥアンとは、モロッコ北部にある街です。アラビア語ではتطوانと書きます。

モロッコ北の玄関口であるタンジェから車で1時間程度のところにあり、近くにはスペイン領セウタもあります。人口は38万人ほどです。

『白い鳩』とも形容されるその街は、古くから残る白い旧市街の街並みを見ることができる歴史ある街です。この「テトゥアン旧市街」は、1997年に世界遺産に登録されています。

白の街テトゥアンの魅力①:ローカルな雰囲気

観光地化されていない

今回の旅では、テトゥアンの他に北モロッコで観光地として有名な「青の街・シャウエン」や、スペインからのフェリーが就航する「北の玄関口・タンジェ」に行きました。

もちろんこの二つの都市も非常に見どころが多かったのですが、外国人観光客も多く、観光客向けの街という印象が強かったです。(その分、観光はしやすいです!)

それとは反対に、テトゥアンではほとんど団体の観光客を見かけず、現地の人々の生活のリアルな様子を感じることのできる街でした。

第一外国語はスペイン語

モロッコと言えば、アラビア語とフランス語が話されているイメージが強いと思いますが、テトゥアンに限らず他の北モロッコ地域では、スペイン語がめちゃくちゃ通じます

特に、観光地化が進んでいないこの街では、「外国人にはスペイン語で話しかけるもの」というイメージが強いらしく、子供たちにHola!と声をかけられました。(筆者は現在スペイン在住なので、外国でスペイン語を話すという不思議な感覚でした。)

メニュー表記なども、英語なし、スペイン語もしくはフランス語ありというところが多いです。

アジア系観光客はほぼゼロ

街を歩いていて、アジア人とすれ違うことがほぼありません。

そのため、最初に街についたときは、周囲の視線が気になり、少し怖かったです

しばらくして、これは単純に珍しいだけなんだとわかり、気にならなくなりました。

日本の田舎町に突然外国人が現れた…という感覚と同じだと思います。

白い街テトゥアンの魅力②:巨大なメディナ

メディナとは?

テトゥアン観光のメインとなるのが、何と言ってもこのメディナです!

メディナとは、モロッコの市場のようなもので、狭く入り組んだ路地の中にいくつものお店がひしめき合っている場所を指します。

テトゥアンのメディナには、屋内の屋根付きの部分と、外部に広がっている部分があります。

観光地化されていない市場(メディナ)

現地在住の友達曰く、マラケシュやフェズにもメディナはありますが、テトゥアンのものは観光地化されておらず、ローカルな雰囲気を感じられる!と言っていました。

その商売のほとんどが現地の人向けのものなので、お客さんもみんなローカルなモロッコ人であることが多いです。

日用品を雑多に販売

このように、観光客向けの商売だけではないということは、売っているものを見ればすぐにわかります。

調理器具や衣料品、食料品に始まり、場所によっては、使い古した中古の電化製品の一部などが売っています。(なにに使うのか気になる)

観光客が買うようなものは少ないですが、現地の人がどのような生活をしているのか知ることができるので、ぐるっと見て回るのも楽しいです。

お土産類も充実

観光地化されていない、とはいえ、お土産品を扱うお店ももちろんあります。その多くは、メディナの奥の方に進んだ迷路のようなエリアに集まっています。

このエリアは正直、迷います!

来た道を戻ろうとしても間違えたり、思っていたのと違う方角へ進んでしまったり…

これぞモロッコ!という雰囲気を味わうにはぴったりの場所です。

白の街テトゥアンの魅力③:世界遺産の旧市街

坂道に広がる美しい白い街並み

スペインとの距離の近さから、文化的な影響を受けていると先に触れましたが、これらの白い街並みは、スペイン・アンダルシア地方の影響と言われています。

なお、アンダルシアの街並み自体も、古くはムスリム文化の影響とも言われているので、このあたりの地域はお互いに文化的に影響し合ってきたことを感じられますよね。

広く整然とした公園

白い建築群が広がる丘のふもとに、美しい公園があります。

この公園はフェダン公園(Feddan Park Tetouan)と呼ばれ、多くの人が集まり、おしゃべりをするなど、のんびり過ごす市民の憩いの場になっています。

この公園時代もヨーロッパとイスラム文化の融合が見られ、非常に美しいのですが、ここから見る旧市街の街並みは、とても見ごたえがあります。

【Feddan Park Tetouan】
住所:Avenue Alger, Tétouan 93000, Morocco
電話番号:+212 5397-02502
https://goo.gl/maps/hYXtKNVHGrJucabX6

メディナからの眺めは圧巻

メディナはどこからどこまで、と定義するのが難しいほど、複雑に入り組み、範囲もとても広いです。

私たちは友達の紹介でメディナの上階部分に登ることができたのですが、日暮れ時のそこからの眺めは圧巻でした。

他にも近隣にいくつか背の高い建物があるので、ぜひ上から見下ろせる場所に行ってみてください!

白の街テトゥアンの魅力④:ご飯が美味しい!

クスクス

モロッコ料理と言えば、クスクスを真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

これ、本当に、本当に、美味しいです!!モロッコに来たら絶対に食べてほしいです。

クスクスとは、小麦粉から作られる粒状の料理です。牛肉、鶏肉、野菜などのいくつかの種類から選ぶことができます。

お肉もたっぷり入っていて、野菜にも味がよく染み込んでいて、大満足の食べ応えです。

タジン鍋

こちらもモロッコの特徴的な料理の一つですが、日本ではまだまだ知名度が低いかもしれません。(私が知らなかっただけ?)

独特の形の鍋に食材を入れて煮込んだ料理ですが、テトゥアンでは、魚を使ったタジン鍋が有名らしいです。ポテトなどと一緒に食べるのが一般的です。

魚料理

タジン鍋だけではなく、テトゥアン近辺では他の魚料理も食べられています。

私はテトゥアンから車で20分程度のM‘diq(ムディック)という街に行きましたが、そこでは美味しい魚料理を食べることができます。

北モロッコ地域では、私たちが想像するような、砂漠やラクダなどの景色よりも、地中海を背景にした、ビーチリゾートに近い景色を見ることができます

M‘diq
https://goo.gl/maps/ahZrz1evTuhVCEZTA

お茶

モロッコと言えば「お茶」が有名と、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

私たちのイメージでは、お茶といえばほろ苦く落ち着いた飲み物…ですが、モロッコのお茶はミントティーが主流です。

しかもこのミントティー、たっぷりのお砂糖と飲むのでかなり甘いです!

私にとっては少し甘すぎたので、二回目以降は「Menos azcalメノス・アスカル(スペイン語)」と言って甘さ控えめにしてもらいました。

白の街テトゥアンの魅力⑤:お土産が安い!

他の街に比べて圧倒的に安い!

今回タンジェ、シャウエンそしてテトゥアンの三都市に行ってみて、テトゥアンのお土産が圧倒的に安いと思いました。

もちろん、モロッコは物価自体が安い国ですので、そこまで大きな差はありませんが、それでもモノによっては20~30%程度他の街に比べて安いものもありました

安くお土産を買いたい人、テトゥアンで買いましょう!

革製品が豊富

なにより特におすすめなのが、モロッコの革製品です。

牛革などの本格的な革製のカバンが100~200Dh(約1,200~2,400円)程度で購入できます。

お財布や小物入れはさらに安い値段でゲットできますので、お土産にもぴったりです!

ただし、革製品を購入する際には、以下の二つの点に注意しましょう。

  • 個体差があるので、縫製や中身をよく見る
  • 臭いがきついものがあるので、臭いを確認する

ハンドメイドの織物

テトゥアンの街のメディナを歩いていると、美しい織物を利用して商品を並べているのをよく見かけます。

この地域では、手作業で織物を作っていることも多く、お土産屋さんではそれらも販売しています。

大きさや刺繍の内容によって値段が異なるので、気になったものは店員さんに確認しましょう!

白の街テトゥアンの魅力⑥:文化の融合

スペイン統治時代の影響

ここまで述べてきた通り、テトゥアンはスペイン文化の影響を強く受けた街であると言えます。

現地に住んでいる友達曰く、フランス占領時代の印象があまりよくないこの地域では、意識的に第二言語としてのフランス語を忌避する傾向もあるようで、スペイン語の方が一般的です

また、スペインの大学に通っていた、スペインで働いていたという人も多く、交流の深さが感じられました。

Plaza Primoと呼ばれる街の中心的な広場の名前の由来である「Primo」は、スペインの独裁者フランコの側近の名前が由来だそうです。

多文化に比較的寛容な土壌

このように、ヨーロッパが身近であることに加え、スペインから観光目的でやってくる人も多いため、比較的寛容な雰囲気を持っています。

イスラム教国の中でも寛容と言われるモロッコの中でも、さらに寛容な地域、というイメージです。

ヒジャブ(頭を覆う布)を付け民族衣装を着ている女性もたくさんいますが、付けていない人やヨーロッパ風の服装の人もいます。

独特の街の雰囲気

先述した通り、街並みはスペイン・アンダルシアの影響を受けた白亜の建築群が印象的ですが、街を歩いていると確かにイスラム建築が根付いていることを感じられます。

街行く人々が様々な服装をしているのと同じように、建物も複数の文化が混合してい今のテトゥアンの街の景観を創り出していると言えます。

白の街テトゥアンの魅力⑦:欧州からのアクセス

ヨーロッパからのアクセスが良い

「モロッコに行こう」と思っても、なんだか遠そう、行きづらそうと感じられる方も多いと思います。

私は実際、今回スペイン・バレンシアからタンジェまで飛行機、そこからタクシーでテトゥアンまで向かいましたが、LCC利用だったので航空券往復25€(約3,000円)という破格の移動費でした。

タンジェ空港から

タンジェ空港からは直接タクシーで移動することが可能で、グループにつき350Dh(約4,200円)です。

このタクシーは若干高めですが、空港の料金表が目の前にあるので、これが正規料金で間違いないと思います。

普通のルートで行けば1時間程度でつきますが、相乗りの場合はもう少しかかるかもしれません。

タンジェ市街から

タンジェ市街からテトゥアンまではタクシーで35Dh(約420円)です。

ただし、都市間を移動するタクシーの乗場は、市街地から少し離れているので、注意が必要です。

そして、必ず「相乗り」を主張し、前払いをさせてもらいましょう!

シャウエンから

シャウエンからテトゥアンに向かう場合も、タクシーをおすすめします。

タクシー乗り場に行くと、行先を叫んでいる人がいるので、そこに行きます。料金は35Dh(約420円)です。

ここでも必ず相乗り、前払いを主張しましょう!

白い街テトゥアンの魅力⑧:一番清潔な街?

飲食店が比較的綺麗

現地在住の友達に聞いたところ、テトゥアンはモロッコの中でも最も清潔な街のうちの一つに当たるそうです。

他のモロッコの街の飲食店の多くは、衛生的とは言えない場所がたくさんあるそうですが、テトゥアンではそこまで気になりませんでした。

ただ、日本の飲食店とはそもそも基準が違うので、そこは覚悟が必要です。

路上が荒れていない

これもモロッコの中で相対的に見て、という前提ですが、路上のゴミが少なく、比較的清潔な街と言えます。

シャウエンも同じく清潔感のある街でしたが、個人的にはタンジェよりもテトゥアンの方が清潔で安心感があるように感じました。

トイレが整備されている

公衆トイレは整備されていない可能性がありますが、少なくとも私が立ち寄った街のカフェや飲食店のトイレは、そこまで汚い!というところはありませんでした。

しかし、基本的には便器に座らずに用を足すことをおすすめします

まとめ:ローカルなモロッコの魅力に触れたい方に!

北モロッコというエリアは、最もヨーロッパに近いアフリカであり、不思議な文化融合を経て現在の姿になっています。

中でもテトゥアンは、他の街に比べて観光客が少なくローカルな雰囲気を持っているため、訪れる人に独特にエキゾチックな印象を与えます。

  • 安全に、モロッコのローカルな魅力を知りたい!
  • お得にお土産をたくさん買いたい!
  • 美味しいモロッコ料理を食べてみたい!

そんなあなたにぴったりの街です。

ぜひこの記事を参考に、テトゥアン観光を楽しんでくださいね!

以上、テトゥアン観光をおすすめする8つの理由でした。

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