皆さんは「モロッコ」と聞いて、何を思い浮かべますか?
ラクダ…
砂漠…
イスラム教…
日本人の私たちにとっては、距離も遠く、まだあまりなじみのない国でもありますよね。
そんなモロッコの観光スポットとして人気なのが「青の街・シャウエン」です。
今回は、実際に2019年10月にシャウエンを訪れた筆者が、シャウエン観光に関する情報を現地写真とともにご紹介したいと思います!
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「青の街」シャウエンって?
モロッコ北部の街
シャウエンとは、北部モロッコにある街です。
正式には「Chefchaouen(الشاون / شفشاون シェフシャウエン)」と呼ばれます。
近くにはスペイン南部とフェリーでつながっている港町「タンジェ」や、シャウエンと対として語られる「白の街・テトゥアン」があります。
街中が青!幻想的な景観
シャウエンの最大の魅力は何と言っても、その景観にあります。
山がちな立地に位置した街であり、建物群全体が青く塗られているので、幻想的な迷路のような感覚で街歩きをすることができます。
スペイン語が通じる
モロッコというと「アラビア語」「フランス語」のイメージが強いかもしれません。
しかしシャウエンは地理的にスペインに近く、スペイン支配時代が長かったこともあり、街のほとんどの人がスペイン語を話します。
もちろん、お土産屋さんなどのスタッフには英語も通じるので、心配ありません。
青の街・シャウエン観光:アクセス
シャウエンへのアクセスは、近隣の街、タンジェ、テトゥアンからが便利です。
モロッコでの移動は、基本タクシーをおすすめします。
他にも鉄道やバスなどのアクセス方法がありますが、現地に住んでいる友達曰くタクシーが一番安全とのことでした。
超余談ですが、私はテトゥアンのタクシーの車内にiPhoneを忘れたことがあります。しかも、現地の人たちが助けてくれて、その拾ってくれた運転手さんに会うことができ、無事に手元に帰ってきました(笑)
タンジェから
タンジェには二種類のタクシーがあり、長距離を走るものと近距離のものがあります。
長距離タクシーの乗場は市内から少し離れているので、そこまでは近距離タクシー(10Dh(約120円)・10~15分程度)を利用しましょう。
タンジェ→シャウエン
所要時間:2時間程度
乗車料金:70Dh(約860円)/人
テトゥアンから
テトゥアンでもタクシーは二種類あり、市内を走る近距離タクシーは白色、他の街に行く長距離タクシーは青色です。
青色の長距離タクシーを拾うためには、市外から少々離れたバス乗場(近距離タクシーで10Dh(約120円)・5分程度)へ向かいましょう。
テトゥアン→シャウエン
所要時間:1時間20分程度
乗車料金:35Dh(約420円)/人
青の街・シャウエン観光:必要日数
シャウエンの観光は、丸一日あれば十分!というのが率直な感想です。
街自体はそこまで大きくはないので、4~5時間あれば全体をぐるっと見て回ることができます。
筆者自身は、テトゥアンに宿があったのでそこから日帰りで行きましたが、充分街の雰囲気を楽しむことができました。
青の街・シャウエン観光:物価
シャウエンの物価は、他のモロッコ北部の街と比較すると、「タンジェより高め、テトゥアンより安め」という感じです。
価格の指標は下記の通りです。
項目 | モロッコ・ディルハム | 日本円 |
ランチ(クスクス) | 35Dh | 約420円 |
フルーツジュース | 15Dh | 約180円 |
ホテル(ツイン) | 170Dh~ | 約2,000円~ |
本革製カバン | 120Dh~ | 約1,440円~ |
※1Dh=12円として |
私たち日本人の感覚からすると、非常に安いですよね。
青の街・シャウエン観光:おすすめポイント
迷路のような景観
何と言ってもシャウエンの見どころは、その街の景観です。
壁全体が青く塗られ、場所によっては床まで青いその景色は、現実世界とは思えない幻想的な雰囲気が漂っています。
また、シャウエンで販売されているお土産品の多くは、強いビビッドカラーのものが多く、真っ青な壁とのコントラストについうっとりしてしまいます。
本革製品が安い!
シャウエンを含むモロッコの多くの街では、牛などの革を使用したカバンなどのお土産が充実しています。
シャウエンでは、これらのお土産屋さんが非常に充実しており、しかも日本では考えられない値段で販売されています。(1,500円程度で買えるものもあります!)
ただし、注意点が二つあります。
- 商品によっては部分的に破損しているなど状態が悪いものがあるので、細部までよく確認すること
- モロッコの革製品は臭いがきついものがあるので、臭いを嗅いで確認すること
猫が多い
モロッコではイスラム教の影響で、「猫を神聖な生き物」として大切にする風習があるそうです。
そのため、街の至るところに猫がおり、みんな安心しきった様子でくつろいでいます。
これらの猫は、写真を撮るのはOKですが、どのような状態で育ってきたか定かではないので、触れるのは避けましょう!
ご飯が美味しい
モロッコはスペインやイタリアなどに代表される地中海沿岸の国の一つであり、豊かな食文化を備えています。
「クスクス」や「タジン鍋」に代表されるモロッコ料理が、近年日本でもちらほら見かけるようになりましたよね。
そして、すべてが安いです!おなか一杯食べても、安い。
味のバリエーションも豊富なので、毎食外食でも飽きずにご飯を楽しむことができます。
アラビア様式の建物
街のちょっとした水飲み場など、随所にアラビア様式の建築を発見することができるのも、シャウエンの街の見どころの一つです。
日本人にとっては、エキゾチックな景観がひろがっているので、街を歩いているだけで異国情緒を強く感じることができます。
ヨーロッパからのアクセスが良い
北部モロッコは、スペインとジブラルタル海峡を隔てて隣接しています。
そのため、スペイン南部の「タリファ」や「アルへシラス」などの街から「タンジェ」行きのフェリーが出ています。
欧州からはLCCも充実しているので、探せば格安で行くことも可能です。
(筆者はスペイン・バレンシアから往復3,000円以下の航空券で行きました。)
まとめ:幻想的でエキゾチックな街
近年、日本でも人気が上昇している青の街・シャウエン。
実際に足を運んでみて感じたのは、シャウエンの魅力はその街の景観だけではなく、アラビア様式を踏襲した建造物や、入り組んだ迷路のような路地など、私たちにとってエキゾチックな要素がたくさん詰まった街ということでした。
安くて、美味しくて、美しい街、シャウエン。
ぜひこれらを参考に、楽しいシャウエン観光にしてくださいね!
以上、青の街・シャウエンの観光情報でした。
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