【食文化編】知っておきたい!スペインで感じたカルチャーショック

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スペイン文化
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はな

2019~2021年までスペインで語学留学。2021年秋からはイタリアで美術史修士課程。スペイン語 Dele C1, 英語 IELTS 6.5。社会人留学、語学学習ときどき旅行についてまとめています。趣味は美術館・教会巡り、ポストカード・古紙幣収集。

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スペインと言えば、豊かな食文化が魅力!

スペインに行こうと思っている人の中には、「ご飯」を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?

その期待を裏切られることは、絶対にないです!

スペインで出てくる料理は、本当に、本当に、どれも美味しいです!!!

しかし、実際に生活してみるうちに「日本にいたときのイメージと違う」と思ったことが、実はたくさんありました。

というわけで、今回は「食文化」編です!

この記事は、スペインで感じたカルチャーショックを「環境編」「生活編」「食文化編」「ファッション編」の4つに分けて紹介していくシリーズです!

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カルチャーショック①:パエリア

スペイン料理と言えば!パエリアですよね!!!

でもこのパエリア、本場バレンシアでは「海鮮」以外で作られるのが主流って、ご存じでしたか?

パエリアの街・バレンシアに留学することになった筆者は、迂闊にもバレンシア人に「バルセロナで食べたパエリアが美味しかった」と言ってしまいました。

すると、本気で「そんなの“本物”じゃない!」と言われてしまったのです!

お寿司を長野県で食べる感じかな。北海道で食べた方が美味しいのは当然ですが、普通に美味しいもんは美味しいですが。(笑)

確かに、バレンシアで食べたパエリアは…レベルが違いました。

美味しい、美味しすぎる。

しかも、「パエリア=海鮮」と思っていたのですが、誘導されるがまま頼んだものには「豆と肉」が入っており、味も全然違っていたのです!

後から友達に、「ウサギ肉って日本でも食べるの?」と聞かれ、目が点に。

え…あれウサギ肉だったの!?

そうです、パエリアの本場、バレンシアで作られるパエリアは、「ウサギ肉」入りなのです!

少し骨の多い鶏肉みたいな感じで、全く気づきませんでした。

あと、もう一つ重要なのは、「パエリアは昼に食べるもの」ということです。

米料理だし、なんとなく夜に食べるもの?と感じてしまいますが、スペイン人からするとパエリアを夜に食べている人を見ると「THE観光客」という感じらしいです。

つまり、夜でもパエリアを提供しているレストランは観光客向けのところが多いので、より本場感を求めるならば、昼の時間帯を狙いましょう!!

カルチャーショック②:スペイン=ワイン?

スペインといえば、「たくさんワインを飲むんでしょ?」というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

筆者も来る前は、なんとなくそう思っていました。

でも、実際はビールを飲む人が多い気がします。

日本と同じ感じで、最初はとりあえずビールを飲んで、そのあと違うものを頼む人はワインも頼む…という感じですね。

なぜ「スペイン=ワイン」の印象が強いのかは謎ですが(フランスの影響?)、若者の間では、特にワインLOVEな感じはありません。

ただし、比較的美味しいワインが日本よりも安価で手に入るのは事実です!

ボトル1,000~1,200円くらいのものであれば、それなりに美味しいです。

日本で安いワインを飲んだときに感じる、口がピリッとする感じがないです。

ワインに限らずお酒が全部安いので、酒好きにはうれしい国です!

ビール1Lが200円くらいで買えます。

カルチャーショック③:スペイン=トマト?

これもワインと同じ感じですが…

なぜか日本には、スペイン=「トマト」のイメージを抱いている人が多い気がします。

トマト祭りの影響かな?

実際、トマトは普通に食べますが、トマトめっちゃ食べる!という感じてはありません。

ちなみにスペイン人にも、「どうして中国人や日本人はスペインでトマトがたくさん食べられてるってイメージを持っているんだろうね?」言われました。

どちらかというと、他のヨーロッパ諸国のようにじゃがいもをたくさん消費している気がします。

バルの定番タパスでも、「トルティージャ・デ・パタタ(じゃがいものスペイン風オムレツ)」や、「パタタス・ブラバス(スペインのポテト)」など、じゃがいも料理が目立ちます。

カルチャーショック④:「バル」文化

スペインに行ったら絶対に試したいのが「バル」ですよね!

美味しいタパスとが比較的安価に楽しめるので、グルメな人には最高の場所です。

バルごとにメニューや料理の味に違いがあるので、複数のお店をはしごするのも楽しいです。

この「バル」文化、日本では「タパス」や「お酒」のイメージが強いので、居酒屋とレストランの間?のようなイメージがあります。

しかし実際は、お酒もあるカフェであり、定食屋であり、スポーツバーであり…私たちが想像している何倍も、市民の生活に密着したものなのです。

バルは、昼間はカフェとして開いているところも多く、仕事の休憩中にコーヒーを飲みに行ったりする人がにぎわっています。

もちろん、お昼からビールを頼むこともできます!

ランチタイムには「日替わりランチ」を用意しているところも多く、ボリューム満点のご飯が、800円くらいから楽しめます。

夜にはバルとして料理の提供も行いますが、日本の居酒屋のように「料理を一人一品」というルールやマナーはなく、ビールだけ飲みに行く人も多いです。

というか筆者は晩御飯の後に友達と集まってお酒だけ飲むことの方が多いです!

多くは個人経営なので、それぞれお気に入りのバルを見つけて通うのが、スペイン流の「バル」の楽しみ方なのです。

カルチャーショック⑤:1日5食

これも意外と知られていない文化ですが、スペイン人は1日5食食べると言われています。

実際はかなり人によるのですが、一般的には1日に3~5回の食事を習慣にしている人が多いようです。

そんなに食べたら太っちゃうんじゃ…!?

と思った方。

1日5食とはいえ、毎回がっつりご飯を食べるわけではないのです。

朝ご飯、おやつ、昼ご飯、おやつ、晩ご飯

という感じでしょうか。

何を食べるかも人によりますが、リズムとしては昼ご飯だけガッツリ食べて、他は軽食で済ませるという感じです。

朝ごはんは「コーヒーとオレンジジュース」と言っている人もいました。

液体だけでもご飯一回に換算されるのか!!

こんな感じで、これは文化の違いでもあるけど、言葉の概念の違いでもあるような気がしました。

パン一個を食べて「晩ご飯」と言っている人もいます。

日本人が想像する「ご飯」を5回食べているわけではないので、スペイン人に「ご飯を5回食べてる」と言われても、驚かないようにしましょう!

カルチャーショック⑥:晩ご飯が遅い

これはご飯を5回食べる文化の影響だと考えられますが、晩ご飯の時間がかなり遅いです。

日本だと、19時くらいに晩ご飯を食べる人が多いと思いますが、スペインでは21~22時に晩ご飯を食べます。

ただし、先述した通り、これは日本人の想像する「晩ご飯」とは、ボリュームがかなり違います。

スープと少しのパンとか、なにか軽いものを食べる人が多いようです。

最初これを聞いたときは、えー!と思ったのですが、確かに理にかなっているような気もしました。

0時に寝る生活をしているとすれば、19時にご飯を食べてから約5時間はご飯を食べないことになります。

普通におなかすきますよね。

スペイン人の若者はお金がない人も多いので、「飲みに行く」となっても、外でご飯を食べることはあまりしません。

晩ご飯を食べた後に待ち合わせになるので、22時から飲み始めるとか、全然あります。

筆者もよくランゲージエクスチェンジに行きますが、だいたい21時くらいにお店に着いて、人が集まりだすのは22時くらいからです。

まとめ:スペインのご飯時間は日本と違う!

スペインの食文化の中で一番日本と異なるのは、ご飯時間の違いだと思います。

日本では、家族団らんでご飯を食べるのは「晩ご飯」のイメージが強いですが、スペインでは「お昼ご飯」がもっとも重要です。

そのため、休日は家族でパエリアをお昼に食べる、という文化があるのですね。

スペインに旅行に来た際は、せっかくなのでこのスペインのご飯時間を採用し、お昼がっつりの間食多めにしてみるのもいいかもしれません!

以上、スペインで感じたカルチャーショック「食文化編」でした!

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