スペイン生活を考えている人にとって、家探しは最も重要な問題のひとつですよね。
慣れない土地で一から家を探すなんて、どうすればいいの…そんな風に考えている人の強い味方が、このidealistaです!
今回は、2020年5月新型コロナウイルスの混乱の中で家探しをすることになってしまった筆者が、実際にアプリを使って家を見つけるまでの体験をまとめました。
idealistaとは?
今回ご紹介するidealistaは、スペイン、ポルトガル、イタリアなどを中心に展開しているオンラインサイトです。
これは、不動産会社などを経由せずに「家を探している個人」と「住人を探している人」を繋げるためのサービスです。
仲介がない分、余計にお金を取られることなく直接契約を結ぶことができますが、その分補償がないので、かなり自力で家を探すことになります。
基本的なサービスは、地域や家賃などで検索にフィルターをかけ、自分の希望する条件に合った家を探し、家主に直接連絡を入れるというスタイルです。
スペインでは、学生や若い人はシェアハウスを利用する(ピソと呼びます)ことが多いので、設定の際にシェアを選択して家探しを始めましょう。
スペイン家探しの定番:idealista
スペインで家を探すコツ
スペインで家を探す人が注意すべきポイントは、以下の4つです。
①とにかく数多くメッセージを送る
②ガス水道光熱費が家賃に含まれているかチェック
③自分の滞在予定期間が条件に合うか確認
④写真は実物とは異なるかもしれないのでなるべく内見をする
これらはidealista以外のサイトを利用する際にも必要な条件になりますので、これから家を探すぞ!って人はぜひこのポイントに注意してみてください。
idealistaのおすすめポイント
前回の家探しでは友達の助けでかなり楽に家をゲットできたので、スペインに1年以上住んでいながら、idealistaを実際に利用したのは初めてでした。
使い心地は可もなく不可もなくですが、国内最大手ということもあり、情報数はかなり多いと言えます。
アプリが便利!
もちろんネット上で利用することもできますが、idealistaのアプリはかなり便利でした!
アプリがあれば気に入った家をお気に入りして保存しておけるし、家主へのメッセージもその場ですぐに送れます。
アプリ上でお気に入りに登録している家にまつわる変更があれば、そのたびに教えてくれるのも便利でした。
「値段が変更しました」「写真が増えました」など!
地域を自分で指定できる
住みたい場所を指定する際に、街や道の名前で指定することが大半だと思いますが、idealistaの場合は指で地図をなぞって範囲の指定ができます。
そのため、学校や職場が決まっている人は、そこを中心に円をぐるっとかけば、そこから近い範囲にある空き部屋を見つけることができます。
地図の中から直接情報を覗けるので、立地と家の条件を両方大切にしたい人にはお勧めです!
遠隔地から家を探せる
日本で家探しと言うと、地元の不動産屋さんに行って、条件をすり合わせて内見をして…という流れが一般的ですよね。
しかし、idealistaの場合は内見までのやりとりはすべてオンラインで完結するので、その地域にいない状況でも家の目星をつけておくことができます。
筆者は留学前、よくidealistaをぼーっと眺めながら、「私はどんな家に住むことになるんだろう…」と胸を躍らせていました。(笑)
idealistaの問題点
こんな感じで良い点もあるidealistaですが、問題点もあります。
正直idealistaの問題なのか、スペインのお国柄なのか(?)はわかりませんが、筆者が体験した、もしくは噂に聞いたidealistaの問題点をご紹介します。
返事が返ってこない
これはスペインで家探しをしているひとは100%口を揃えて言うことです。
返事が返ってきません!
先述した通り、idealistaは仲介会社なしで直接家主に交渉するので、こういうトラブルがよくあります。
「ここに住みたい!」と思った家に連絡をしてみても返事が返ってこない、もしくはすでに埋まってしまっている可能性があるので、他の第2、第3希望の家にもメッセージを並行して送りましょう!
掲載物件がすでに埋まっている
これもよくあるのですが、すでに入居人が決まっており、人が住み始めているのに掲載し続けている物件もあります。
だから返事が来ないのかもしれませんね…
繰り返しにはなりますが、大切なのは一つに的を絞らずに、複数の家に対してアプローチを続けることです。
特に、〇〇日までに家を見つけなきゃいけない!という危機的状況にある場合、少なくとも5通以上はメッセージを送ることをおすすめします。
写真が実物と異なることも
Idealista内には家の写真が載せてありますが、実際に内見に行ってみると写真と全然違う!ということがよくあります。
新築時代の写真をいまだにつかっていたり、入居者が変わって部屋が散らかってしまったりなど、とにかく写真はそこまで信用できません。
どうしても時間がないときは仕方ありませんが、そうでなければ必ず内見に行くようにしましょう!
ガス水道光熱費込みかすぐわからない
もう一点、筆者がこのアプリを使っていて不満に思ったことは、「ガス水道光熱費込みかどうかわからない」ということです。
例えば、300€の家賃の家が二つあったとしても、一つはガス水道光熱費込み、一つは別払いだとしたら、値段が大きく変わってきますよね。
スペインでは平均的に月25~45€(3,000~5,400円)くらいです。
この表記が明確でなく、毎回スペイン語(もしくは英語)の長文に目を通して情報を探さなければならず、結構面倒でした。
また、入居者にたいして「〇か月以上滞在すること」と決めているピソがほとんどなので、自分の条件に合っているかの確認も必要です。
idealistaにまつわる体験談
今回の筆者の家探しは、新型コロナウイルスで街から人がいなくなってしまったタイミングに行ったので、信じられないくらいすべてがスムーズでした。
送ったメッセージのほとんどに返信がありました。
そんな中でも、8件程度内見してみて「えぇ~」っと思ったことがいくつかあったので、ここで簡単にシェアします。
話が通じない家主
とある家を気になって家主にメッセージを送ったところ、「俺は家をたくさん持っているんだ。どれがいい?」といきなり100枚以上の写真を送りつけてきた家主がいました。
「じゃあ、ここで」と適当に選んだのち、待ち合わせ時間にその場に行くと家主は到着しておらず、15分遅れて「どこ?いないじゃないか!」とメッセージがきました。
結果的には、あまりにたくさんの情報が送られてたせいで情報が混乱しており、お互いの認識がずれていたことが原因でした。が…
「まだ?」「どれくらいで着く?」「はあ…」と嫌味を言われ続け(自分だって15分遅れてきたくせに!)、どんなに良い家でも絶対ここには住まない…と心の中で思いながら内見しました。
値下げを提案された
これは実際にあったラッキー?な話です。
とある家の内見をしていたところ、家主の方に「この家はみんな勉強が忙しいからとにかく静かな人を募集している」と言われ、「そうなんですね」と話を聞いていました。
結局、他の家に決めたので家主にその旨を連絡すると、「君はとっても礼儀正しいし、静かそうだし、私たちの探しているルームメイトの条件にぴったりなので、家賃を250€から200€に下げます。どうでしょうか。」と連絡がきました。
すでに他のところと契約をしていたので結局お断りしましたが、こんなこともあるのだな~と思いました。
即決したのに断られた
新築同然で綺麗なピソに巡り合い、「ここに住みたい!」と思ってその場で即決したのに、結局断られてしまった例もあります。
理由は、滞在期間の短さでした。
家のページには「4か月以上」と書いてあり、筆者はその条件を満たしていたものの、「もっと長く住んでくれる人がいるかもしれないから待って」と言われ、結局断られました。
気持ちはわかるけど、なんかひどいなぁと思って地味に傷つきました。(笑)
まとめ:とにかく数打つことが大切!
スペインでの家探しにおいて最も大切なのは、的を絞りすぎず、とにかく数をたくさん当たることです。
返事が返ってこない…条件が合わず断られた…
など、良い物件があっても獲得までの道は長く険しいのです!
時間を無駄にしないためにも、最初からたくさんの家に連絡をして、可能性をなるべく広げておくことが大切です。
事前に条件をよく確認し、なるべく内見をしてから決めましょう!
以上、idealistaを使って家探しをした感想でした。
コメント
はな様
すみません、先ほどコメントを送りました、くろです。
『承認』されるとこちらのサイト内に表示されるということですよね?
そうとも知らず、大長文(しかもかなり個人的なこと)を書いてしまいました。
大変失礼しました。
勝手を申しあげて申し訳ありませんが、このコメントとひとつ前のコメントは
『承認』にはせずにいただけると大変ありがたいのですが……
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
何卒、よろしくお願いいたします。
くろ
くろさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ブログの更新から離れており、コメントへの返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。
ピソ探しの件、住居のストレスは慣れない海外生活の中でかなり負担になると思います。
もしいい物件があって引っ越しができればいいのですが…
私が以前住んでいたピソ(学生寮)でよければ紹介できますので、お気軽にお声がけください。(怪しい勧誘ではありませんが、もし本当にお困りだったら…の場合です!)
仕事に関してですが、ライティングの業務がなかなか見つからない気持ち、大変よくわかります。
特に、コロナの影響で、ここ一年間の求人が急激に減少しており、仕事が見つからないライターさんも多いと話を聞きます。
私はライティングの仕事を、ランサーズとクラウドワークスを通して見つけました。
ランサーズの方が、仲介手数料の負担がないので(依頼者持ちです)、ライター側としては利益が得やすいのでおすすめです。
ただ、クラウドワークスでしか見つからない業務のあるので、二つを併用してお仕事を探されるのがよいのではないでしょうか。
仕事を始めたばかりの頃は、一日に5件以上毎日提案を行っても、契約に至るのは月に数件で、収入は高校生のバイト代程度の時期が長かったです。
ただ、経験を積めば、提案の際に有利になり、仕事をもらえるチャンスも増えるので、コツコツ続けていれば、収入につながるかもしれません!
なるべく長期での契約ができそうな案件をねらえば、新しい仕事を探さず、同じクライアント様からの継続依頼のみでなんとか生活ができる場合もあります。
勉強をしながら仕事をするのは大変だと思いますが、どうかあきらめず、チェレンジしてみてください。
バレンシアでの生活に関してですが、慣れない土地についたばかりで言葉もわからない中、生活を維持したり、ピソを契約したり、それだけでもすごいことだと思います。
日本で簡単にできていたことができないと、自分が子供のように頼りない存在になったようで不安になると思います。
でも、海外で生活するのはそれだけでハードルが高いことなので、そんな環境を生き抜いている自分を褒めてあげてください。
年齢のことや、周囲の声に対する不安もとても共感できます。でも、突き抜けて自分の道を進みつづければ、周りは何もいわなくなると思います。
人のためでなく、自分の楽しいと思う人生を生きましょう!
こちらこそ、長文になってしまい申し訳ございませんでした。
コメントありがとうございます。元気をいただけて、またブログ執筆を再開しようと思いました!
なにかあればお気軽にコメントください。(TwitterがあればそちらでDMをいただければブログよりもすぐにお返事できると思います!@unaflor187 です。)
はな