燃やすだけじゃない!?2020年スペイン・バレンシア火祭りの8つの楽しみ方!

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スペイン文化
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はな

2019~2021年までスペインで語学留学。2021年秋からはイタリアで美術史修士課程。スペイン語 Dele C1, 英語 IELTS 6.5。社会人留学、語学学習ときどき旅行についてまとめています。趣味は美術館・教会巡り、ポストカード・古紙幣収集。

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皆さんはスペイン三大祭りって聞いたことがありますか?

セビージャの春祭り(4月)、パンプローナの牛追い祭り(7月)、そしてこのバレンシアの火祭りです。

バレンシアの「火祭り」は、その名の通り、最終日にファジャス(Fallas)と呼ばれる巨大な人形を一斉に燃やすというなんともクレイジーなお祭りです。

スペイン語ではLas Fallas(ラス・ファジャス)と呼ばれます

しかし、このお祭りの見どころは、最終日の点火ショーだけではありません

その他にも、この期間だけのスペシャルなものがたくさんあります!

今回の記事では、現在バレンシア在住の私が、「火祭り」をより楽しむ方法をご紹介したいと思います!

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「火祭り」とは?

「火祭り」の歴史

火祭りの正式名称は、サン・ホセの火祭り」で、大工であったイエス・キリストの父聖ヨセフにちなんだお祭りです。

昔、大工職人が彼らの守護聖人である聖ヨセフの日3月19日に、古い木材を集めて火をつけたことが始まりと言われています。

その後、18世紀ごろから人形を家の軒先に飾る風習が生まれ、その後巨大化を重ね、自治体ごとに道端に張り子人形(Fallas)が設置されるようになりました。

Las Fallas(ラス・ファジャス)

張り子人形であるファジャスは、一年かけて制作され、毎年最優秀賞が選出されます。

そして、選ばれた一体を除いて他のファジャスは最終日の夜に一斉に燃やされます

このファジャスは「数体、街に設置される」というレベルではなく、街の至るところにあるので、3月19日は街中が燃えているようなスリリングな夜を過ごすことになります。

2019年は雨でしたが、ちゃんと燃えていました

メインイベントは3月15日~19日

「火祭り」の開催期間は3月15日(日)から19日(木)となっています。

この日程はカレンダーに左右されることなく、毎年同じ日程でお祭りのイベントが開催されます。

この時期は、いろんな場所で花火や爆竹が打ち上げられるので、大きな音が苦手な人には非常につらい時期になります。

私は耳を塞ぎながら歩いていました

ちなみに、それ以前のイベントは年によって時期が異なるので注意が必要です。

2020年のそれ以前の関連イベント

3月1日(日) 開会宣言
20:00~ セラーノスの塔(las Torres de Serranos)

3月1日(日)~19日(木) 爆竹ショー
14:00~ 市庁舎広場

「火祭り」の楽しみ方①:ブニュエロス

ブニュエロスとは、チュロスの一種で、バレンシアでは「火祭り」期間の定番屋台グルメとして街の至るところで見かけることができます。

結構サイズが大きいのと、お砂糖たっぷりで油っこいので、欲張らず様子を見ながら購入することをおすすめします!

「火祭り」の楽しみ方②:パエリア

「火祭り」期間になると、街のいろんなところで大きなパエリアを作っているのを見かけます。

スペイン料理の代表でもあるパエリアは実はバレンシア発祥。

本場のパエリアを初めて食べたときの衝撃は今も忘れられません…

ちなみに日本ではパエリアと言えばエビなどの海鮮のものをイメージしますが、バレンシアでは「ウサギ肉と豆のパエリア」が伝統的なものです。

バレンシアを訪れた方には絶対に試して欲しいです!

「火祭り」の楽しみ方③:野外クラブ

スペイン人は踊ることが大好きなので隙あらばクラブに行こうとする人が多いですが、このFallas期間にはわざわざクラブに行く必要はありません。

何故なら、街中に野外クラブが設置されるから!

この野外クラブは「Verbenas(ベルべナス)」と呼ばれ、ステージもあるので夜な夜なコンサートが開催されます。

スペインの夜は、始まりも終わりも遅いです。(笑)

みんな11時以降に街に繰り出し、明け方4時ごろまで踊り、飲み、歌いまくります

近くにはお酒を販売しているスタンドもあるので、ビール片手にラテンの音楽で踊るのが「火祭り」期間の最高の楽しみ方の一つです!

「火祭り」の楽しみ方④:花火・爆竹

日本では花火は初の風物詩ですが、スペインでは年中季節を問わず花火が打ち上げられます。

私が初めてスペインの花火を間近で見たのはこの「火祭り」期間でしたが、日本の花火との違いに結構驚きました。

風情とか全くない!!!

とにかくカラフルで、とにかく華やかな花火が休むことなく打ち上げられるのがスペインの花火です。

また、この「火祭り」期間では爆竹ショーが頻繁に行われます。

政府が行う大きな爆竹ショーだけでなく、道行く子どもたちが“小さな”爆竹を鳴らしまくるのも、この時期のバレンシアの特徴です。

大きな音が苦手な人、マジでつらいです。

どのエリアでも夜中でもバンバン鳴り続けるので、眠れないという人もいるほどです。

「火祭り」の楽しみ方⑤:ファジャス巡り

張り子人形であるファジャスは、その地域の自治体ごとに作られているので、中心地から離れたエリアでも、歩いているとどこでも見つけることができます。

このファジャスは、単純にその美しさやデザインを競うだけでなく、燃やした際に「いかにダイナミックに倒れるか」を計算されて作られているそうです。

そのため、あえて不安定な構造になっていたり、上部に大きな張り子が乗っていたりします。

それぞれ異なるテーマでデザインされているので、見て回るだけでも非常に楽しいです。

「火祭り」の楽しみ方⑥:献花パレード

3月17日18日には、ビルヘン広場(La plaza de la Virgen)Oferendaと呼ばれる献花パレードが行われます。

ビルヘン広場は、普段から昼間も夜も美しい場所ですが、「火祭り」期間にはこの場所に大きな聖母像が設置されます。

さらに伝統衣装・ファジェラスに身を包んだ女性たちが、そこに献花をしていきます。

「火祭り」の楽しみ方⑦:伝統衣装・ファジェラス

バレンシア地方の伝統衣装、ファジェラスは、昔の貴族です。

女性は髪の毛を独特の形に結い、丸い三つ編みを作ります。

「火祭り」期間では、小さな子どもから大人まで、老若男女問わずこのファジェラスに身を包む姿を見ることができます。

どの衣装も非常に精巧で美しいので、一つ一つの違いをじっくり観察してみてください!

「火祭り」の楽しみ方⑧:点火ショー

お祭りの最終日、3月19日の深夜0:00には、一斉に街中の人形に火がつけられます。

特におすすなのが、市庁舎広場(La plaza del ayuntamiento)の点火ショーです。

ただし、当日はものすごい量の人がこの広場に集まりますので、近くで迫力のある点火ショーが見たい!という人は、早めに広場に行って場所取りをするのがおすすめです!

まとめ:街中がお祭り騒ぎ!スペインらしさが詰まった5日間

バレンシアは、普段は静かで非常に落ち着いた雰囲気のある街です。

しかしこのファジャス期間だけは、大人も子供もみんな朝まで踊って騒いで、飲みまくります。

皆さんも、バレンシアの「火祭り」を訪れる際は、ぜひ夜の街にも繰り出し、スペインの「フィエスタ」を体験してみてください!

以上、スペイン・バレンシアの「火祭り」の楽しみ方でした。

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