海外へ留学を決めて、あとはVISAも無事降りた!
あとは現地に行くだけ!
と思っているあなた!
ちょっと待ってください。
実は、渡航前にやっておいた方がいいこと、理解しておいた方がいいことが、いくつかあります。
ここに記録しているのは、2019年2月からスペインに渡航している私が、実際の準備の際に集めた情報をもとに行った手続き関連です。
留学を予定されている方、目前に控えている方、損をしたり、トラブルに巻き込まれたりしないためにも、ぜひ最低限ここに記載する内容に目を通してみてください!
スペインでの学生ビザの申請・取得方法について詳しく知りたい方は、こちらへどうぞ。
社会人が留学・ワーホリ前にやっておくべき5つのこと
では早速、やっておくべきことをご紹介します。
①携帯会社見直し
②マイナンバーカードを作る
③「海外転出届」を出す
④国民年金への切り替え
⑤健康保険の切り替え
①は、社会人とか関係ないですが、お金に関することなので書きました。
ちなみに、④・⑤は、③の「海外転出届」を出した人には不要な手続きになります。
私は2019年2月から一年間の予定でスペインに渡航したので、③を行わず、④・⑤の手続きをしましたので、こちらに記載しておきます。
行政手続き関連は、渡航時期、お住いの地域、所得の有無などによっても異なりますが、なるべくわかりやすく説明していきたいと思います。
社会人留学・ワーホリ準備①:携帯会社見直し
日本での電話番号について
いまのご時世、格安スマホにしている人もたくさんいると思いますが、私はauを使っています。
長期留学の方は現地ではSIMを購入しそれを使って通信することになると思いますので、日本での通信は不要になります。
結論から言うと、私はauを休止することにしました。
選択肢としては
・スマホを解約(番号も破棄・支払ゼロ)
・格安キャリア乗り換え(番号維持・安く払う・日本でも通信できる)
・auを休止(番号維持・休止料払う)
という方法が選べました。
※現地でスマホを買う方法もありましたが使っているのがiPhoneで海外でも全く問題なさそうだったのでこれで行くことにしました。
休止を選んだ理由
・カードや金融機関などいろんな登録をしているので番号は維持したい
・iPhoneの違約金が発生してしまう
・格安キャリア乗り換えよりau休止の方が安い
以上の3点です。
実際格安キャリアだと、月額1,200円前後のところもたくさんあり普段のauでの通信量よりはかなり安いです。
しかしauの休止料金は月額400円以下だったので、どうせ通信するわけでないなら安い方がいいかなと思いました。
休止の手続き
休止手続きはauショップで行いましたが、その場ですぐに通信が止められてしまうのでギリギリに行くのをお勧めします。
また、そのタイミングでSIMロック解除をしてもらうのを忘れないでください。これ、超重要です!!
※iPhoneは6s以降可能ですができない機種もあるようなので注意してください。
1年間の留学で持って行ってよかったものについて詳しく知りたい方は、こちらへどうぞ。
社会人留学・ワーホリ準備②:マイナンバーカード
ないと不便なマイナンバーカード
留学に伴う行政関係の手続きの際につくづく思うのは、マイナンバーカードがあると便利ということです。
後述する年金関連についても、マイナンバーがあると話が早いことが多いので、留学予定の方は早めに取得することをおすすめします。
マイナンバーカードを受け取るには申請から少なくとも1ヶ月以上はかかります。
いつ必要になる?
具体的には、オンラインで「確定申告」を行う場合は、マイナンバーカードが必要になります。
会社員としての収入が年内にあり、翌年2~3月の確定申告の時期に海外に滞在している予定の方は、あった方がいいと思います。
また、私は日本学生支援機構の第1種奨学金(無利子)を受けて大学へ行き、就職後毎月奨学金を返していましたが、留学につき無職になりましたので支払い猶予を申請しようとしていました。(実際はこちらで仕事を始めたので申請しませんでした)
返還猶予願の必要書類の中に、マイナンバーも含まれます。(マイナンバーがなくても申請できますが、ある方がより簡単です)
社会人留学・ワーホリ準備③:海外転出届
海外転出届とは
留学を検討されている人はだいたいこの「海外転出届」という言葉や「住民票を抜く」という表現を耳にしたことがあると思います。
「住民表を抜く」というのは「海外転出届」を提出することを指し、この手続きを行うことで、住民税を払わなくて済むことになります。
この「海外転出届」ですが、ざっくり言うと、「前年に収入がある」「12月31日までに渡航する」人は、抜いておいた方がいいと思います。
手続き方法
手続きは、区役所や市役所に行けば比較的簡単に行えます。
【持ち物】
★印鑑
★身分証明証
また、自分が住民税の課税対象なのか、住民票を抜くメリットがあるのかなども相談できる可能性が高いので、まずは行って話をしてみることをおすすめします。
滞在期間や収入の状況によっては、「海外転出届」を出さない方がいい場合もあります。
ちなみに私は退職時期が2019年2月末(有給消化)、渡航が2月1日で、1年間の滞在予定だったので、渡航した際には住民票は抜きませんでした。
※なお、留学延長を決めたので、2019年12月には母に代理で手続きをしてもらい、住民表を抜きました。
社会人留学・ワーホリ準備④:国民年金へ切り替え
これも渡航前にやっておいた方がいい行政手続きですが、「海外転出届」を提出した人(住民票を抜いた人)は年金に加入できないので、このステップは必要ありません。
ちなみにこの手続きは、会社に籍を置いている間にはできないです。
厚生年金から国民年金へ
会社で働いている間は厚生年金という年金の種類でしたが、退職後は国民年金に切り替えます。
国民年金へ切り替えた場合、納付書が毎月家に届くので、それに沿って年金を納めます。
ただし、これは任意の国民保険なので、加入しないという選択もできるようです。
手続き方法
申請は居住区の役所に申請に行くのですが、年金手帳や退職後に会社からもらえる健康保険資格喪失証明書などが必要になります。
【申請に必要なもの】
★年金手帳
★金融機関への届出印
年金手帳は、会社を退職した際に会社から渡される小さな手帳です。
これを速やかにもらえない場合は、必ず会社に催促しましょう。
私は有休消化中にスペインに来てしまったので、代理人申請書(HPからダウンロードできます)を記入し、渡航後に母に行ってもらうことにしました。
※私は渡航直後にこの手続きをしましたが、スペインでの滞在を延長し、2020年以降も日本に住むかわからないので、ひとまず抜けて置くことにしました。(2019年12月時点で、母に代理人として「海外転出届」と「国民年金離脱」の手続きをしてもらいました。)
社会人留学・ワーホリ準備⑤:健康保険の切り替え
こちらも「海外転出届」を提出(住民票を抜いた)人は健康保険には加入できないので、必要がないステップになります。
保険証の返還義務
退職に伴い、保険証を返還します。
これは、家族構成や所得形態によっても異なりますので、あくまで参考程度にしてください。
これまでは会社で発行された保険証で病院などに行っていましたが、退職にあたってこの範囲から外れます。
私は2019年2月末まで会社で有給消化をしており、留学時点での退職する年の年収は103万円以下予定だったので、私はひとまず親の扶養に入れてもらいました。
手続き方法
【必要なもの】
★過去二年分の確定申告書
方法としては、扶養にいれてもらう相手(私であれば父)の職場の人事担当者などに、過去2年間分の確定申告書を提出するだけです。
結婚されていて配偶者がいる方や、私のように親がまだ仕事をしている人は、扶養に入れてもらうのが一番いいと思います。
海外でも保険が適用される場合がある
海外にいると日本国内の健康保険は関係ないのでは?と思っていましたが、海外療養費制度というものがあり、海外での治療でも建て替え後、手続きを踏めば払い戻しがあるようです。
海外療養費制度は、海外旅行中や海外赴任中に急な病気やけがなどによりやむを得ず現地の医療機関で診療等を受けた場合、申請により一部医療費の払い戻しを受けられる制度です。
全国健康保険協会のHPより
詳しくはこちらをご参照ください。
まとめ:行政手続きは複雑、でも理解しておく必要がある
以上、説明しながら思いましたが、社会人が留学・ワーホリで海外に長期間滞在するのって、意外と手続きが多くて面倒なのです。
ただし、「海外転出届」を出す人は、国民年金への切り替えや、健康保険の切り替えも必要がないので、比較的簡単だと言えます。
しかし、どんな手続きをするにあたっても、内容をよく理解しておくことが大切だと思いました。
今までは会社が全部やってくれていたのに…
しかも難しい言葉が沢山出てきて、よくわからない…
と、心が折れそうになる気持ち、わかります。
でも、わからないことはとりあえずお住いの行政区に行って質問してみるのが一番かも、と今回思いました。
以上、社会人がスペインに留学・ワーホリする前にやっておくべきことでした。
留学とワーホリ結局どっちがいいの?について詳しく知りたい方は、こちらへどうぞ。
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