スペインの年越しの祝い方は?現地で感じた日本との8つの違い

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スペイン文化
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はな

2019~2021年までスペインで語学留学。2021年秋からはイタリアで美術史修士課程。スペイン語 Dele C1, 英語 IELTS 6.5。社会人留学、語学学習ときどき旅行についてまとめています。趣味は美術館・教会巡り、ポストカード・古紙幣収集。

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日本の大みそかと言えば、大掃除をして、おそばを食べて、テレビでカウントダウン、その後鐘を鳴らしに行く人が多いのではないでしょうか。

お正月というと、日本では多くの人が休暇を利用して実家に帰り、家族で過ごす時間を大切にしますよね。

でもスペインを含む多くのヨーロッパの国では、年末年始にはそのような風習はありません。

今回の記事では、スペインでネイティブと一緒の年越しパーティーをした際の記録と、スペインの年末年始の過ごし方についてご紹介していきます!

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スペインで年越し①:クリスマスとお正月

まず初めに日本と文化が違うな~と感じたのは、クリスマスから1月6日の祝日までを通してクリスマス休暇と考えている人が多いことです。

私たち日本人にとっては、クリスマスとお正月それぞれ別のものというイメージがありますよね。クリスマスは恋人同士で過ごしたり、友達とクリスマスパーティーをしたりする人が多いと思います。

暦にもよりますが12月28日以降が「年末年始」で、家族と過ごすものという感覚の人が多いのではないでしょうか。

しかしスペインでは、「クリスマスは家族と過ごすべきもの」と考える人が多く、クリスマスに予定がないというと本気で可哀想に思われる経験をしているのは、在欧邦人あるあるだと思います。

スペインで年越し②:休みは元旦のみ!

クリスマスを重視するスペインでは、12月25日は祝日となり、お店も閉まり街には人がほとんどいません。

日本では、25日にディナーやデートをするカップルが多いので、街中に人であふれているので、その点がまず異なると言えます。

スペインでは、元旦は祝日扱いとなりますが、三が日や大晦日が休みになるという概念はなく、12月31日も、1月2日も平常通り活動します。

(12月31日は早めに店を閉めることが多いようですが、開いています。)

お正月なのに、休みがないなんて…!と思いましたが、スペイン人が私たちに「クリスマスなのに家族と一緒に過ごせないなんて…!」と心配するのと同じ感覚なのかなと思いました。

スペインで年越し③:ディナーの献立

スペインの年越しでは、そこまで決められた献立が存在するわけではないようです。

今回は、なるべくスペインの伝統的な料理を取り入れよう!ということで、ネイティブの友達と一緒に以下の献立で作りました。

■パイナップルサラダ

■生ハム

■サーモンペーストパン

■サーモンサンドイッチ

■うずらの卵トースト

■ツナマヨタルト

パイナップルサラダは、パイナップルカニカマ(スペイン語でSURIMI)を入れ、カクテルソースをかけるのが伝統的…とのことです。
エビムール貝を入れることもあるそうですが、私の友達が海鮮が嫌いなので、入れませんでした。(笑)

スペインで年越し④:広場でカウントダウン

日本では、家の中でテレビを見たり、神社やお寺に行ったりする人も多いかもしれませんが、スペインでは広場に集まってカウントダウン後の花火を見るのが一般的なようです。

私は現在バレンシアという街に住んでいるので、友達とバレンシア市庁舎広場(La plaza del ayuntamiento)に行き、花火を見ました。

広場には人がかなり多く、みんなそれなりに酔っぱらっていることもあり、安全上の問題から警察による手荷物検査がありました。

また、トイレに困らないよう、臨時の公衆トイレも設置されています。

この類の簡易トイレはスペインのお祭りごとの際はよく見かけますが、かなり汚いし100%紙がなので、紙を持って入り、便利に直接座らないようにしましょう!

スペインで年越し⑤:恋人・友達で過ごす

広場での年越し中に周囲の様子を見ていると、友達同士はハグをして新年をお祝いし、恋人同士はキスをしている人が多かったです。

新年の目標を言い合ったり、去年の出来事を振り返ったりしている人が多いようでした。

日本の静かで厳かな雰囲気とは全く異なり、みんなでパーティーグッズを持って行って、どんちゃん騒ぎをします。

スペインで年越し⑥:家族には電話

年越し直後には、家族に電話をかけている人が非常に多かったです。

しかしみんなが電話を利用するせいで回線がつながらなくなるので、注意が必要です。ボイスメッセージを送っている人も多かったです。

ちなみにスペインが年を越す頃は、日本は元旦の朝8時なので、家族への電話は日本人にとってはあまり良いアイディアではないかもしれません。

スペインで年越し⑦:ブドウ12粒

最も有名なスペインの年末年始の伝統は、ブドウを12粒食べることだと思います。

鐘の音のごとに一つずつ食べていくと幸せが訪れると言われています。

これは、マドリードのプエルタデルソルの鐘の音に合わせて食べるというのが一般的なようです。(遠くに住んでいる人はテレビで見る)

私が過ごしたバレンシアの大晦日では、年明け後にみんな急いでブドウを口に運んでいましたが、実際食べるのにすごく時間がかかるので、最後は諦めていっぺんに口に突っ込みました。

スペインで年越し⑧:2時までフィエスタ

市庁舎広場では、夜中の2時までは大音量で音楽がかけられ、みんなで踊ります

スペインのこういったお祭りでかかるパーティーソングは、英語のものもありますが、多くは南米の音楽(レゲトン)であることが多いです。

道行く人と気軽に話をしたり、みんな思い思いのダンスをしたりしていて、パーティーやダンスが苦手な人でも緊張せずに楽しめる空間になっています。

(私は全く音楽に興味がなくクラブも嫌いなので踊れませんが、お酒は好きなので雰囲気だけで楽しいです。)

まとめ:年越しはパーティータイム

私たち日本人にとっての「年越し」は、どちらかといえば宗教行事のようなもので、おごそかな雰囲気で過ごすイメージが強いですよね。

スペインでの年越しは、とにかくみんなで騒いでお酒を飲んで楽しむ時間、という特徴があります。

スペインで年越しをする予定がある人は、ぜひブドウを買って、近くの広場に行ってみてください!

日本とは異なる雰囲気の年明けを楽しむことができますよ!

以上、スペインの年越しの風習についてでした。

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