ビールが大好き!という人もそうじゃない人も、「オクトーバーフェスト」という言葉は聞いたことがあるはず。
このオクトーバーフェスト(独:Oktoberfest)は、ドイツ南部の街ミュンヘンで行われる、世界規模のビールの祭典です。
そんな本場ミュンヘンに実際に行って感じた、オクトーバーフェストを10倍楽しむ方法を7つに分けてご紹介したいと思います!
楽しみ方①:ディアンドルを着る
皆さんは「ディアンドル」(独:Dirndl)という言葉を聞いたことがありますか?
これはドイツ南部の農家の女性の伝統衣装で、オクトーバーフェストなどのお祭りごとの際は、この衣装を着てビールを飲みながら歌って踊る、というのが、現地の人の楽しみ方です。
ちなみに男性用は「レーダーホーゼン」(独:Lederhose)と言います!
オクトーバーフェストの際は、ぜひこのディアンドルを事前に購入し、会場に着ていってください!
え?ホテルから会場まで遠い?
関係ありません。
このオクトーバーフェスト週間のミュンヘンは、道行く人みんなディアンドルを着ています。
衣装のまま公共交通機関を利用している人もたくさんいます。
ちなみに私たちはディアンドルを着たまま30Lのバックパックを背負って移動してました(笑)
友達に誘われて衣装を着て、最初は恥ずかしかったのですが、実際会場についたら80%くらいの人が着ていたので、本当に着ていってよかったです!
同行したドイツ人の友達曰く、基本的にみんなこのディアンドルを持っているそうです。
日本人にとっての浴衣のような感じですね。
日本の通販でも購入できますので、チェックしてみてください!
ちなみに現地でも買うことができますが、本格的なものやお土産価格のものが多いので、かなり高いです!
後述しますが、気を付けていても最終的にビールを浴びることになるので高価なものでない方がいいです(笑)
楽しみ方②:土日を避ける
私が2019年のオクトーバーフェストに行ったのは9月28日(土)と29日(日)でした。
ただでさえ土日はめちゃくちゃ混むのですが、オクトーバーフェスト期間のうちのこの週末は特に混みます。
イタリアの祝日と重なることから多くのイタリア人観光客が訪れるため、「イタリア人週間」と地元の人の間では呼ばれているそうです。
ちなみに私たちは夕方5時ごろ会場につきましたが、席が空いていないどころか、テントにすら入れないレベルの混雑でした。
結局、空いているテントを見つけ、立ち飲み(笑)
もちろん料理を頼む余裕はありませんでした。
しかし、夜8時頃からは本当にクレイジーな熱気に包まれ、「そう、これこれ~!」という「オクトーバーフェスト感」を楽しむことができました。
平日でもそれなりに人は多いと思いますが、カオスを楽しみたいなら土日、料理、ビールを楽しみたいなら平日が良いかもしれません。
楽しみ方③:昼夜両方行く
夜は先述した通り、かなり多くの人で賑わい、叫び、踊り、歌うまさにカオスな空間と化します。
反対に昼間は、落ち着いた場所で料理を注文し、会場全体の雰囲気を堪能することができます。
昼間の方が音楽のボリュームの小さいので、近くの席に座った人たちと交流を楽しむこともできます。
昼夜で異なる魅力があるので、ぜひそれぞれの時間帯を楽しんでみてください!
楽しみ方④:『アイン・プロージット』
オクトーバーフェストで重要な構成要素と言えば「ビール」と「ソーセージ」と「音楽」です。
特に、このオクトーバーフェストのための歌がいくつか存在し、それを覚えているといないとでは、会場での楽しさが全く異なります!
何曲かよく演奏される定番ソングがあるのですが、特に必ず覚えるべきなのが、『アイン・プロージット(Ein Prosit)』という曲です。
この歌がかかるとみんな会話と食事の手を止め、グラスを手に持ち歌いだします。
そして、歌の最後に周囲の人と乾杯してビールをぐびーっと飲むのです。
ちなみにドイツ語で乾杯は『プロ―スト』です!
オクトーバーフェスト日本公式サイトに歌の解説、動画、歌詞がありますので、覚えたい方はこちらから。
『乾杯の歌(アイン・プロージット)』オクトーバーフェスト日本公式サイトより
楽しみ方⑤:白ソーセージ
ドイツ料理と言えば「ソーセージ」ですよね。
筆者はこのドイツ南部バイエルン地方のソーセージとビールが大好きで、ミュンヘンに通算4回も訪れています…(笑)
ドイツのソーセージはとにかく種類が多く、それぞれ異なる魅力があるので、食べ比べをしてみるのがおすすめです。
さらに、地域によって名物ソーセージもあり、このオクトーバーフェストの開催地ミュンヘンの名物は、「ミュンヘナー・ヴァイス・ブルスト」と呼ばれます。
ヴァイスは白、ブルストはソーセージです!
ソーセージと言うと焼きソーセージが一般的ですが、このミュンヘンのヴァイス・ブルストは茹でソーセージです。
しかも、提供される際は暖かいお湯につかったまま届くので、熱々の状態でいただくことができるのです!
このソーセージは昔「ミュンヘナー・ヴァイス・ブルストに正午の鐘の音を聞かせてはいけない」と言われていました。
それは、冷蔵庫がなく食品の保存が今よりも難しかった時代に、「ソーセージが傷む前に食べる」というメッセージを込めてそう伝えられるようになったとも言われています。
やわらかくてほんのりとハーブが香る、優しい味です!
食べ方は、お湯から取り出してソーセージの薄皮を慎重に剥き、甘いマスタードにつけるのがミュンヘン流!
オクトーバーフェストでは絶対にこのミュンヘン名物の白ソーセージを試して下さい!
楽しみ方⑥:汚れてもいい靴
最後に、特に夜の時間帯にオクトーバーフェストに行く人は、汚れてもいい靴で行くのがおすすめです!
8時をすぎるとみんな酔っぱらっているし、かなりビールをこぼす人がいます。
さらにベンチに立って歌ったり、床に落ちたご飯を踏んだり、かなり混沌とした空間になるので、綺麗な靴でいくと後悔します。
ハイヒールは論外です!危険です!
服も汚れてもいいものをおすすめしますが、安物のディアンドルで行くのが最善の選択だと思います(笑)
ディアンドルに合う靴がいいのでは…?と思った方もいるかもしれませんが、誰も靴を見ていないし、混雑しすぎてそれどころではないので利便性を優先した方が楽しいと思います!
水(というかビール)に濡れることを想定して、拭いて汚れが落ちるものが望ましいです。
楽しみ方⑦:持ち物は最小限
オクトーバーフェストは、料理や特定の地域への入場、アトラクションにはお金がかかりますが、パーク内への入場自体は無料です。
つまり、酔っぱらった観光客を狙ったスリも、簡単に内部に侵入できると言うことです。
オクトーバーフェストは基本的に完全現金主義なので、必要最低限の現金を持参する必要があります。
ビール一杯(1L)が12€(約1,440円)です。
しかし、あと必要なものはパスポートとスマホくらいで、他のものはなるべく持参しないのがおすすめです。
バックは後ろの人の迷惑になる可能性があるリュックは避け、斜め掛けの小さいバッグがあると便利です。
当然ですが、会場内にいる間は手荷物から目を離してはいけません。
どんなに酔っぱらっていても常に身に着けておきましょう。
余計な心配をしないで済むよう、なるべく汚れていい服装、身軽な格好で会場に行きましょう!
まとめ:カオスを楽しむなら、事前準備が大事
会場の空気だけでも十分楽しむことができるオクトーバーフェストですが、より一層楽しむには、事前準備がカギを握っています。
衣装を持参したり、歌を覚えたり、ちょっとした工夫でオクトーバーフェストが何倍も楽しくなります!
ただビールを飲むだけでなく、世界最大のビールの祭典を目一杯楽しむため、これらのことをぜひ実践してみてください!
以上、オクトーバーフェストを10倍楽しむ方法でした!
コメント