世界最古のドレスデンのクリスマスマーケット。
都会的で洗練されたドレスデンの街と、クリスマスマーケットのにぎやかな雰囲気は、この町並べての重厚感漂う冬の景観を生み出しています。
そんなドレスデンクリスマスマーケットは、街中にいくつものエリアが展開されている上、範囲も広いため、効率的に周るには少しコツがいります。
この記事では、知らないと戸惑うかもしれないクリスマスマーケットの注意点について現地写真付きで丁寧にご紹介していきたいと思います。
ドレスデンクリスマスマーケット注意点①:食器デポジット
ドイツでは近年エコの観点から、使い捨てプラスティックの削減に政策的に取り組まれています。
これはクリスマスマーケット開催期間中ももちろん例外ではなく、コップなどは再利用できる素材のものが使用されています。
おそらくドイツ語で、看板のどこかに表記されているのですが、読めない人にはわかるはずもなく・・・
思っていた値段よりも高額な値段を請求されて、あれ?と思う方も多いかもしれません。(それでもニュルンベルクに比べるとドレスデンは英語表記が多いです!)
ですが、これは詐欺ではなくデポジットのお皿やコップ代が追加されているだけなので、購入した屋台に行って返却処理をすれば、その分の差額が返却されます。
注意すべきは、ドレスデンでは5つのマーケットエリアでそれぞれ異なる柄のマグカップが使用されているので、別のエリアではデポジットの返却ができない点です。
ただし、ホットワインのマグカップは、可愛いものが多く、お土産としても人気なので、気になる人は、そのまま持ち帰りましょう。
一つ3€程度(約360円)です。
ドレスデンクリスマスマーケット注意点②:昼夜両方行く
ドレスデンのクリスマスマーケットでは、メインエリアのツリーやクリスマスピラミッドを始めとした豪華な装飾が見られます。
もちろん、これらは昼間でも美しいのですが、夜にはイルミネーションが点灯され、昼間とは異なる幻想的な雰囲気が街に広がります。
さらに、ドレスデンのクリスマスマーケットに並ぶ屋台装飾は、他の都市に比べても凝ったものが多く、それを見て回るだけでも楽しいです。
機械仕掛けで人形が動くものや、夜になると全体が点灯されるものなど、これらの豪華な装飾に満たされたマーケットを楽しむためにも、ぜひゆっくり観光の時間をとってください。
ドレスデンクリスマスマーケット注意点③:現金主義
キャッシュレス化が進んでいるドイツですが、クリスマスマーケットの露店では、基本的に現金での支払いが主流となっています。
一部の高額商品を扱う露店(お土産屋さんなど)では、店先にVISAなどのクレジットカードOKの表記がなされていますが、現金を持っておくほうがなにかと便利です。
ドレスデンクリスマスマーケット注意点④:寒さ対策
ドイツは全体的に冬の間、日が短く寒い気候になります。
最低気温は氷点下、最高気温も5℃程度です。
日照時間も短く、特にクリスマスマーケット開催期間には、午後5時過ぎにはあたりは夜と言って良いほど暗くなります。
せっかくの海外旅行、おしゃれな服で行きたい・・・という気持ちもわかりますが、ヒートテックを着込み、ダウンを用意し、マフラー手袋などを常備してクリスマスマーケットに臨むことをおすすめします。
ドレスデンクリスマスマーケット注意点⑤:ホットワインは酔う
クリスマスマーケットと言えば!ホットワインですよね。
ドイツ語ではGlühwein(グリューヴァイン)と呼ばれます。
ただの温かいワインと思われている人もいるかもしれませんが、実は温めたワイン(赤ワインが主流)にオレンジなどの柑橘類や、シナモンなどの香辛料を入れて煮込んだものを指します。
これ、すごく飲みやすいのです。
甘い香りとさわやかなスパイスが、ワインの渋みを抑えてくれているので、普段ワインを飲まない人でも、これなら飲める!と思い、ぐいぐい飲んでしまうかも。
また、寒い中で温かい飲み物を手にすると、それだけでほっとした気持ちになってついついはイペースで飲んでしまいます。
結果、いつもより酔ってしまった・・・なんてことになりかねませんので、お酒に弱い人は、特に注意してください。
ドレスデンクリスマスマーケット注意点⑥:雨は降る
曇りがちな天候が特徴です。どんよりとした空が続くことが多く、土砂ぶりのような雨になることは少なくとも、小雨程度には雨が降ります。
クリスマスマーケットは基本的に屋外露店なので、必然的に外を散策する時間がながくなるため、雨対策をしておく必要があります。
ただし、メインエリアなど、人で溢れかえるエリアでは折り畳み傘の使用は、周りの人の迷惑になってしまう可能性があります。
食べ歩きをする際にも、両手が開いていたほうがなにか便利なので、コートはフード付きのものを選び、雨や雪が降ったらすぐにかぶれるようにすると安心です。
ドレスデンクリスマスマーケット注意点⑦:Eierpunschは卵の味
これは完全に個人的な意見なのですが(笑)、飲んでみて本当に衝撃的だったので注意点として挙げさせていただきます。
Eierpunschとは、卵を使った温かいアルコール飲料で、クリスマスマーケットの伝統的な飲み物のひとつです。
クリーム色の飲み物の上にホイップクリームが乗った姿は、スイーツにも見えるので、甘い味を想像しがちですが、結構普通に卵の味がします。焼いた卵をアルコールと一緒に飲んでいる感じです。
気になる人はぜひ、試してみてください。ただ、甘い飲み物ではない&アルコール飲料なので、注意してください。
ドレスデンクリスマスマーケット注意点⑧:お土産高め
ドレスデンのクリスマスマーケットで販売されているお土産品は、他のエリアで販売されているものに比べて高価なものが多いと感じました。
特に、くるみ割り人形や、クリスマス飾りやオーナメントは、例えば同じドイツのニュルンベルクのクリスマスマーケットに比べてもかなり高級でした。
もちろん、安価なお土産品を見つけることも可能なので、気になる屋台を覗いてみてください!
これは、お土産としての量産品ではなく、伝統工芸品として販売されているからだろうと思います。
販売方式も、観光客がすぐ手に取れる陳列方法ではなく、ショーケースの中で管理している屋台が多かったです。
本格的な、ドイツのクリスマス飾りや伝統品を買いたい人にとっては、ドレスデンのクリスマスマーケットは絶好の場所です。
ドレスデンクリスマスマーケット注意点⑨:レープクーヘンは食べない
レープクーヘン(Lebkuchen)とは、ドイツのクリスマスマーケットにおける伝統的なお菓子で、ジンジャーブレッドに近いものです。
これらは、16世紀頃からヨーロッパで食べられるようになり、シナモンなどのスパイスによる魔よけ効果があるとされ、クリスマス飾りとして用いられるようになりました。
ドレスデンのクリスマスマーケットで販売されているレープクーヘンは、ほとんどが飾り用のものです。
カラフルなデコレーションがあるもの、特に、オーナメント用に上部中央に穴が開いているものは、飾り付けのために製造されたものなので、食べるのに適していません。
食べられないことはないと思うのですが、歯が折れるのでは?というくらい硬いです。
食べ物ではなく、観賞用として割り切って、お土産品として購入しましょう。
ドレスデンクリスマスマーケット注意点⑩:スリに注意
まず、ドレスデンは基本的に治安がよく、比較的安全な街であると言えます。
しかし、これらのお祭りごとの時期には、観光客を狙ったスリが増えるのが実情です。
私は二日間の滞在で、一度も不安を感じたり危険な目に遭ったりすることはありませんでした。(物乞いにお金をせがまれたことは二度ありました)
とはいえ、財布やスマホをポケットに入れない、大金を持ち歩かないなど、基本的なスリ対策を抜かりなく行いながらマーケット散策を楽しみましょう。
まとめ:寒さ対策しっかり、観光に時間をゆったりとる
ドレスデンのクリスマスマーケットは、範囲が結構広いので、全部を周ろうと思うとかなり時間がかかります。
昼と夜で異なる美しさのあるマーケットを堪能するためにも、観光にはたっぷりと時間をかけてほしいと思います。
また、寒さが厳しい上に川沿いで風も強いので、適度にカフェなどで休憩しながら、体調を崩さないようにするのも上手に観光するためのポイントです。
寒さ対策をしっかり行い、楽しいクリスマスマーケット散策にして下さい。
以上、ドレスデンのクリスマスマーケット巡りの注意点でした。
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